猛暑の中を甲子園で高校野球大会決勝戦が行われた。今夏は例年に比べて暑さも厳しいが、高校野球は逆に盛り上がり連日満員の盛況である。中でも話題になった選手たちの活躍で昨日の準決勝は戦前から異常な関心を呼んだ。昨日その準決勝で敗れたが、ラグビー・ヤマハ清宮克幸監督を父親に持つ早稲田実業の1年生清宮幸太郎選手と、父親がナイジェリア人の関東一高のオコエ瑠偉選手がその強打ぶりで話題を浚っていたからである。だが、話題の両選手が去っても今日の決勝戦は、宮城県代表校の仙台育英高と神奈川県代表校の東海大相模高の間で争われ、試合前から東北勢悲願の初優勝か、或いは東海大相模45年ぶり2度目の優勝かと騒がれていた。
結局栄冠は東海大相模の頭上に輝いたが、試合も10-6で結構面白かった。試合開始からゲームセットまでテレビで観たのは久しぶりである。
今から59年前に平安高校が岐阜商を破って優勝し、表彰式後の場内優勝行進の場面で平安中学時代の同級生たちが、笑顔で歩んでいた姿を懐かしく想い出す。母校湘南高校も昭和24年に初出場、初優勝の快挙を成し遂げている。今日のテレビ実況放送でも、神奈川県代表が優勝したのは、31回大会の湘南以来、法政二高、東海大相模、桐蔭学園、横浜の5校で、7度目だと紹介してくれ、誇らしい気分になる。
何はともあれ、東海大相模高の2度目の優勝にお祝いを述べたい。
偶々今日所属するNPO団体の11月開催観光セミナーの講師を、甲子園優勝メンバーだった佐々木信也さんに電話でお願いしたところ、快くお引き受けいただいたのでホッとしている。
優勝、準優勝両校の表彰式を兼ねた閉会式で、優勝旗を手渡し閉会の辞を述べたのが、思いがけなくも後援の朝日新聞社渡辺雅隆社長だった。実は渡辺社長には「高齢者の地方移住を」の見出しの件で、3日前に3度目の問い合わせ書留便を送ったばかりだが、果たして誠実に返書を頂けるのか、朝日の誠実度に疑問を感じている時だけに期待と諦め半々である。社長の挨拶ぶりとそのお顔を改めて脳裏に刻み込んだ。今度の書留便では元朝日編集委員でもあった故竹内謙・元鎌倉市長のプライバシーと交友関係にも触れて書面を認めたので、知らん顔もできず少しは関心を持って読んでくれていると思う。
それにしても文を書くのが商売のくせに、ジャーナリストというのは手紙すら容易に自分では書かないものだ。この辺りにも朝日新聞特有の思い上がりが見られる。
初めてのノンフィクション作品「南太平洋の剛腕投手」が出版されてから、今日でちょうど1年になる。26日に発行される「婦人公論」に小さな広告が掲載される。