3638.2017年4月29日(土) 北朝鮮が弾道ミサイルを発射、失敗

 今日は昔なら「天長節」、戦後「天皇誕生日」となり、平成になって「昭和の日」となった。朝起床したら妻からいきなり、朝5時半ごろに北朝鮮がミサイルを発射したが失敗したらしいと聞き、びっくり仰天するとともにひとまずホッとした。失敗したことに安堵するというのも変な話だが、世界中から懸念されていた弾道ミサイル発射と核実験ばかりは成功したら、トランプ軍がソレッとばかりに北朝鮮に攻撃を仕掛ける騒ぎとなるだろう。そうなれば、戦争に突入する危機が考えられる。やれやれというのが本音である。

 東京メトロ全線、北陸新幹線と東武鉄道では6時過ぎに約10分ほど運転を見合わせた。

 それにしても愚かな将軍サマ・金正恩委員長に世界中が振り回されている。やはり建軍節にこけおどしの高射砲発射の画像を流すだけでは、アメリカに見くびられるとでも思ったのだろうか、将軍サマは自らの存在感と負けぬ魂を示すために馬鹿なことをやってくれた。それにしても世界を引っ掻き回して多くの国民に不安を与えるようなはた迷惑な所業が、実際に堂々と行われお灸もすえられないとはほとほと困ったことである。

 今日は幸いにして失敗したが、仮にこれが成功したと考えるとやはり怖いし、何とかならないものだろうかと考えてしまう。これからしばらくひやひやしながら生活しなければならないのだろうか。

 さて、昨日菱山郁朗・日大文理学部客員教授から氏の最近の政治レポートを送ってもらった。「安倍の『独走政治』を阻むもの」と題する政治レポートで、かつて日本テレビ政治部長として現場取材を重ねた昔取った杵柄から、安倍政権の一強多弱の原因を調べ上げて書かれたもので、中々読み応えのある硬派のレポートである。菱山氏が自民党政治変質の原因は、小選挙区制の導入と、小泉政権時に郵政法案に反対した自民党候補を公認せず、刺客を送り込んだことがその分岐点になったと分析しておられる。その後トラウマになった党員が選挙対策から総理総裁独裁体制が確立され、加えて大臣病に憑りつかれた議員たちの行動が、安倍首相ひとりの力だけではなく、知らず知らず安倍一強を造り上げたと見ておられる。同時にメディアの堕落も安倍一強に貢献しているという。

 そのポピュリズムの自民党の中で、ただひとり党内に留まって安倍批判をぶっている村上誠一郎氏の存在を高く評価している。偶々「選択」4月号の冒頭インタビューで取材されているのがその村上氏だったので、そのコピーを菱山氏に送ったところである。

 やはり政治取材の最前線におられただけに、臨場感をアピールしておりリアリティに説得力のある健筆ぶりである。今度お会いしたら、安倍一強政治について直接話を聞いてみたいと思っている。

2017年4月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com