3634.2017年4月25日(火) 緊張感を増幅させる北朝鮮の動き

 今日の朝鮮人民軍創建85周年記念日に合わせて北朝鮮が何か事件を起こしそうな観測が頻りに伝えられ、各テレビ局がありとあらゆる情報を流している。危機感はいや増す一方であるが、北朝鮮もこの瀬戸際に来て敢えて危険な領域に踏み込むことはせず、恫喝的で誇大妄想的言動を繰り返すばかりである。一旦行動を起こせば、悲惨な戦争状態に陥る可能性があるだけに、にらみ合い状態が続いている中で、今日北朝鮮は東部元山海岸で金正恩・朝鮮労働党委員長立ち合いの下に、過去最大級の軍事演習を実施した映像が流された。朝鮮労働党機関紙は「アメリカが望むいかなる戦争に対応する意思も力も持っている。アメリカは政治的降伏か、軍事的降伏のひとつを選択する宿命しかない」と主張した。あくまで強気の仮面は脱ぎ取ろうとしない。

 北朝鮮が踏み絵であるミサイルか、核実験のボタンを押す一歩手前で、踏み留まっているうちはまだ好い。だが、それとていつまでその緊張状態を維持していられるだろうか。中国も北朝鮮に制裁を課すようになって、果たして北朝鮮が耐えて行くことが出来ようか。加えてトマホークを積んだ米潜水艦「ミシガン」も釜山沖にやって来た。このうえアメリカ原子力空母「カール・ビンソン」打撃群が近づきプレッシャーをかけたら、北朝鮮もついふらふらとボークをやってしまいそうな気がする。その時朝鮮半島や日本本土にどんな恐るべき事態が招来するだろうか。考えるだに空恐ろしいことである。

 この臨海状態を収めるためには、各国が一致団結して北朝鮮に対して徹底的に経済封鎖をして音を上げさせることしか考えられない。2月以降中国は北朝鮮に対して重油の供給を止めると宣言したが、その効果が表れたのだろうか、ピョンヤン市内のガソリン代金が徐々に値上げされ、この半年間にほぼ2倍に上がり、市民は入手出来ない状態だそうだ。現状ではまだまだ北朝鮮と中国、及びロシア、他の北朝鮮友好国との間にか細いパイプが通じていて北朝鮮にとって必要な物資が送られているように思える。

 幸い今日のところはミサイル発射も6回目の核実験も行われなかった。何とか静かに収まって欲しいものである。

 さて、日頃から若干取り引きしている証券会社のセールスマン氏が訪問されて、妻ともども久しぶりに話を聞く機会があった。初めて知ったことだが、今や旧財閥を主に証券会社と銀行、生保が系列化されているグループ企業が多くなって同じ系列にいると一緒にセールスしたり、情報交換したり、顧客を紹介し合ったりするという。セールスマン氏の同僚も銀行に出向したり、銀行から証券会社へ来られた人もいるという話に、長い時間が経つと随分仕事環境やセールスのやり方が変わるものだと今更ながら感じた。確かにそれは取り扱い商品が異なるので、相乗効果もありお互いにメリットがあると思う。なるほどと納得したように感じた次第である。

2017年4月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com