昨夕各テレビ・ニュースに突然テロップが表れ、イギリスのメイ首相が緊急記者会見で下院を解散して6月8日に総選挙を実施すると声明を出した。昨年6月イギリスは国民投票によりEU離脱を決定したが、与党保守党は政権をより安定させるため、政府のEU離脱政策を支持するかどうかについて改めて民意を問うことを決めた。議会では、保守党が僅かに野党労働党をリードしている程度であるが、直近の世論調査ではかなり優勢になったとみて、この際有権者からのより多くの支持を得て、強く安定したリーダーシップの下にEUからの完全離脱を実行しようとの意図がある。これから約2年間の準備期間を置いて実質的にEU離脱を図ることになるが、世界の国々が保守化、自国利益優先の国是に傾きつつある中で、イギリスのEU離脱が国際社会にどんな影響を与えるのだろうか、先が見えない。一方で日本はアメリカのTPP離脱により、対アメリカ2国間交渉が進められるが、日本は海千山千の駆け引きを使いこなすアメリカのトランプ流妖術に引きずり込まれないよう対処してほしいものである。
この他にフランスでも23日に大統領選挙が行われるが、現職のオランド大統領は出馬しないことをすでに公表しており、こちらも極右のルペン候補と中道派候補らとの込み入った争いとなっている。
さて、今日は毎年ミクロネシア大使館より案内いただいているアジアの祭典・チャリティー・バザーの会場、六本木の全日空ホテルへ出かけた。毎年妻と出かけるのだが、生憎今日友人のご主人の告別式に出席したので、急遽飯田ゼミの仲間、赤松晋さんを誘ったところ快く引き受けてくれた。年々来場者が増え、入り口前は押し合いへし合いのバザー会場だった。ジョン・フリッツ大使とも立ち話をしたが、昨年11月のミクロネシア独立33周年パーティ以来である。いつもながら大使はこの企画に熱心である。これだけ自国と他国々のプロジェクトに熱意があるのは、お人柄もあるだろう。
安くて珍しい民芸品売り場には、これまで考えられなかったくらい多くの女性が群がっていた。少しでもミクロネシアのためになれば、われわれにとっても嬉しいことである。
今年も昨年に引き続き常陸宮妃殿下が和服を召されてオープニング・セレモニーと民族ショーにお出になられた。