3625.2017年4月16日(日) 北朝鮮のミサイル発射失敗に油断は出来ない。

 やはり心配していた通り北朝鮮がやってくれた。今朝ミサイルを新浦から日本海へ向け発射したが、幸いと言うべきか失敗に終わった。北朝鮮は世界中が固唾を呑んで注視していた中をミサイル打ち上げを強行した。アメリカの脅しも、中国の説得も功を奏さなかった。彼らは自信過剰でアメリカの出方を少し見くびっていたところがある。中国にしても少々舐められたような印象である。では、一発触発の緊張状態の朝鮮半島で、これから北朝鮮はどういう対応、戦略を取ろうとしているのだろうか。ひとつ間違えれば、朝鮮半島のみならず、わが国も火の粉を被る。更に東アジア全域に亘って混乱状態に陥る恐れがある。

 明日来日するソウル滞在中のアメリカのペンス副大統領は、失敗は予想していたことで失敗に対して新たな対抗措置は不要だと気にしていないと述べた。

 テレビで観る今日の首都ピョンヤン市内の様子は、普段と変わらず落ち着いた状態で市民に対するインタビューでも、誰もがいかに北朝鮮人民が金正恩将軍様のお陰で幸せな生活を送ることが出来、強国になったかと喋らされている。

 心配なのは韓国国内でも北朝鮮軍の侵入に備え、厳戒態勢が敷かれているが、仮にちょっとした衝突でもあれば、それは戦争状態に入ることになる。もし、ミサイルが使用されたら、日本国内の米軍基地がターゲットにされることは間違いない。否応なく日本も戦争状態に突入させられることになる。はっきり言って他国間の戦争に日本も引きずり込まれる可能性があるということである。

 1960年日米安保条約反対闘争で安保条約破棄を旗印に反対運動に熱中したが、結局条約は改定されてしまった。その結果沖縄を始め日本各地にアメリカ軍の軍事基地を永久に容認することになり、加えてその駐留費用のほとんどを日本が負担する羽目になった。資金は提供するわ、危険には晒されるわ、で今更の如く改定された安保条約が恨めしい。現在朝鮮半島へ向かって北上中の米空母カール・ビンソン艦隊からミサイルを発射するのではなく、日本国内の米軍基地から発射したら、北朝鮮は間違いなく報復的に日本国内の基地へミサイルを撃ち込もうとするだろう。わが国にとってもいよいよ臨界状態に近づいていると言える。

 それにしてもよりによって教育勅語を容認する安倍首相の祖父が、あの恨めしい60年安保条約改定を結んだ岸信介首相とは、平和日本にとって今も昔も疫病神一族だ。

2017年4月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com