3615.2017年4月6日(木) 評論家大岡信・元日本ペンクラブ会長永眠

 膝を痛めて登山を止めてから久しいが、山仲間との交流は今も続いている。今日小田急電鉄時代に所属していた小田急山岳部OB会が海老名社員クラブで開かれた。昨年に引き続き、かつての山仲間20人とともに思い出話や雑談と、食事に楽しいひと時を過ごした。最年長の福さんは齢90歳になろうとしているが、お元気で頼もしい。やや耳が遠くなったようだが、それは私とて同じことである。中には、仙田さんのように秩父で広域的に登山を続けている人もいる。長年登山を嗜んできた人たちは、基本的に身体ががっしりとして健康である。加えてとにかく皆笑顔がいい。私自身膝を痛めてから登山は諦めているが、自分で登らなくとも乗り物で山に登り空気に触れるだけでも心をフレッシュにしてくれるものだ。まだまだ登山とは縁が切れそうもない。

 昨年は私の方が喜寿のお祝いをしてもらったが、今年はお祝いの言葉を言う立場になり、乾杯の発声をしながら喜寿を迎えた3人の山仲間に、僭越ながらそれぞれ拙著を差し上げた。

 さて、昨日詩人の大岡信さんが86歳で永眠された。大岡さんの著作をじっくり読んだことはないが、朝日新聞朝刊のコラム「折々のうた」をしばしば読んでいた。なるほどと頷きながらいつも文章の上手さと、その視点に感心していたものだ。評論活動で詩歌に目を向けられ実績を挙げられた。日本ペンクラブ会長も2期に亘って務められ、文化勲章も受賞されている。一番の驚きは、「折々のうた」が時折休載を挟みながらも、実に6762回も続いて掲載されていたことである。私のこのブログも間もなく10年になるが、大岡さんに比べればまだ半分を超えたばかりで、もちろん筆力はとても真似のできるようなものではないが、掲載回数においてもまだとても足元にも及ばない。大岡さんはまさに「継続は力なり」を実践しておられた。すこしでもあやかりたいものである。

2017年4月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com