雨が降り真冬並みの寒さの中で兄嫁の3回忌が所沢市内の仏眼寺で行われた。両家から18名が参列した。義姉は72歳で亡くなったが、まだ実兄3人は元気な様子である。その点でやや早い他界である。亡くなって2年が経ち、兄も漸く元気を取り戻しつつあるようなので、一安心である。
所沢と言えば、かつて西武球場に何度か行ったことがあるが、いつも車で出かけた。今日のような場合、車は利用しづらいのでやはり電車利用になる。東急東横線が西武鉄道線に乗り入れていなかった時代なら、何度も乗り換えする必要があるが、今では東急東横線自由が丘駅から乗り換えなしで45分程度で行くことが出来る。とにかく便利になったものである。
久しぶりに弟妹やその連れ合いとも会えて話も弾んだ。兄とは3カ月に1度ぐらいのペースで兄の旧クラスメートとともに会食を楽しんでいるが、弟から兄妹に連れ合いも一緒に会食しようとの提案があったので、今後出来ればそうしようかと考えている。そうすれば、やもめ暮らしの兄も更に明るくなるのではないかと期待出来る。
さて、帰宅すると大相撲春場所千秋楽が後半の取り組みに入っていた。13日目に初黒星を喫した新横綱・稀勢の里が横綱・日馬富士に土俵下に突き落とされて左肩に大けがをして、折角新横綱場所として優勝レースのトップに立っていたが、奈落の底へ突き落されてしまった。昨日の出場も危ぶまれていたが、横綱としての責任感、観客を失望させたくない気持ちが、無理をして出場した結果、横綱・鶴竜に何らの手を打つことなく完敗して体調の悪さを窺わせた。
12勝2敗となった今日は、13勝1敗の大関・照の富士を追う立場になった。千秋楽の優勝争いはこの2力士の決戦となった。しかし、不利な体勢の横綱が乾坤一擲の突き落としで勝ってしまった。こうなると優勝決定戦で勝負である。手負いの横綱と好調な大関の勝負は、1度は敗れたとは言え、依然として大関有利と見られていた。だが、何とこれも横綱窮余の小手投げが決まり横綱が勝ち、初場所に続き新横綱・稀勢の里が2場所連続優勝を逆転で成し遂げたのである。
こんな奇跡的な勝負があるだろうか。解説していた元横綱の北の富士が、普段の辛口解説に似合わず、感動したと褒め称えていた。横綱自身「何か見えない力を感じた」と言っていたくらい近年稀に見るドラマチックな勝負だった。こうなると新横綱・稀勢の里の人気は上がり、大相撲景気も盛り上がることだろう。