昨日 2017 World Baseball Classic (WBC)に出場している日本代表チームが、最後の決戦の地ロサンゼルスへ向かった。今大会はほとんどテレビ中継を観ていないが、先週のテレビ番組視聴率を見ると高視聴率上位5番組のうち3位までがWBC日本チームの試合だった。それほどWBCをテレビ観戦していた視聴者が多かったということになる。
世界から16チームが参加してそれぞれ4つのブロックに分かれて出場し、一次、二次予選リーグを勝ち抜いた4チームが22日からロスアンゼルスで開催される準決勝、決勝トーナメントに出場する資格がある。幸い日本チームは期待通り一次、二次リーグともに3戦3勝でアメリカへ乗り込んだ。あと2勝すれば世界一の栄冠を再び獲得することが出来るが、中々強豪国が揃っているので、日本チームとしても正念場を迎えたというところだ。
今年のWBCでこれまで印象的だったのは、考えてもみなかった中東のイスラエルの強さだった。今までイスラエル人が野球をやるなんて想像もしていなかった。それが、第一次予選で日本のライバルである韓国を破ったのに驚いていたところ、翌日には台湾にも完勝したことである。二次予選リーグで日本とも対戦し日本が勝ったが、意外なしぶとさに感心した。ほとんどの選手がアメリカのメジャー、及びマイナー・リーグの在籍、或いは経験者でむしろ今まで過小評価されてきたきらいがある。試合前の国家斉唱の折に何人かの選手が野球帽を取ったらユダヤ教徒らしく頭上にユダヤ教の民族衣装キッパを載せていたのが微笑ましかった。ほとんどの選手が両親のどちらかがアメリカに生まれ、実際にアメリカ国内に居住している選手が多いようで、パレスチナ近くで野球をやっているわけではないと思う。
これほど人気があるWBCの試合だが、どういうわけだかNHKが冷たい。実況中継は放映権を獲得出来なかったのだから放送しないのは分かるが、スポーツ・ニュースでもプロ野球オープン戦の試合は伝えるのに、ことWBCに限ってはほとんど放送しないのは、いかなる理由なのだろうか。
22日に準決勝、翌23日に決勝戦が行われる予定であるが、日本はチーム状態が良さそうなので、何とか世界チャンピオンの座を奪回して欲しいと思っている。