つごもりが迫った今日、4月並みの陽気になり、東京都内では日中19℃を超えた。どこも梅林は梅が開花して大勢の人々が訪れている。小石川後楽園は大分梅が花開いている。毎年目を楽しませてくれるわが家の梅は、残念ながら蕾にもならず鶯は当分やって来そうもない。早く「ホーホケキョ」の声を聞きたいものである。
さて、昨日から確定申告書の作成に取り掛かっている。毎年この時期になると早めに準備するのだが、中々エンジンがかからない。1年も経つと要領を大分忘れてしまっている。パソコンで会計ソフトを使うのではなく、原始的に手書きで書類をひとつひとつ作成しているので手間がかかるが、一番手堅い方法だと信じて愚直にやっている。細かい点まで考えながら書類の記入を行うので、自ずから疑問も生まれて来る。
寡聞にして知らなかったが、2カ月毎に振り込まれる厚生年金について、昨年10月分から振込額が減っていることに気がついた。日本年金機構から郵送された年金振込通知書を改めてよく見てみると、「後期高齢者医療保険料」が引き上げられると小さく書かれており、それまで毎回1,000円だった保険料が、8月から何と34,200円に大幅にアップされ振込額が減額されている。月額に換算すると毎月16,600円も同保険料が値上げされていたことになる。
迂闊にも「保険料の特別徴収額の変更」については今日までまったく知らなかったが、これだけ多額の値上げについては、厚労省はもっと親切に、丁寧に対象者に公告するなりして説明するべきだと思うし、メディアでも対象者にもしっかり伝わるように報道してもらいたいものである。確定申告をやらなければ、知ることもなかったことを知ることになり、何だか損をしたような気分になった。
もうひとつの年金である企業年金は、民間が運営するもので、所得税以外に差し引かれる項目がなく、3カ月ごとに支払われる手取り額には変更がなかったので、まあ当たり前のことだがホッとしたところだ。
国が絡むと比較的確実ではあるが、それは国民にとってあまり得をすることではないということなのだろうか。それにしても保険料の特別徴収額なる訳の分からんものに手玉に取られたようでどうも釈然としない。