今秋は天候が不順で日本各地で大きな自然災害が起きている。一昨夜半に阿蘇山が36年ぶりに噴火して家屋や田畑に大きな被害を出した。降灰は遠く四国の高松市までやってきた。このため熊本地方では、4月の熊本地震に次いで再び災難に見舞われることになり、住民は困惑している。農家はもとより、観光業が大きな打撃を受けているようだ。
一方、海外でも大きなハリケーンがカリブ海に襲来してバハマ諸島が突風と洪水による大きな被害を生み、一説によると死者800人以上が出たという。
さて、時差の関係もあるが、暦のうえでは今日アメリカ大統領選候補者の第2回テレビ討論会が行われる。クリントン民主党候補者とトランプ共和党候補者のデッドヒートは決着まで残り1ヶ月を余すところとなった。第1回討論会前には支持率の差は、甲乙つけがたい僅差だったが、CNNによれば第1回討論会の後クリントン氏が優勢となりその差を僅かに広げたと報道された。そこへトランプ氏の女性蔑視のスキャンダルが暴露され、その差は5%ほどに開き、この第2回討論会がトランプ氏にとって正念場となった。トランプ氏のスキャンダルを聞いているとバス車内で既婚女性にしつこく性交渉を迫ったという、およそ世界のトップリーダーとして人格的に恥ずべき行為をしていたということで、他の女性蔑視報道とともに大分評価を落としているようだ。それにしても国際社会で活躍してもらうには、あまりにも人格的に問題がある大統領候補者である。こんな低次元の人物が世界のトップに進出するようになってしまったとはちょっと情けないような気がする。第2回討論会後の結果を知りたいものである。
さて、今日夕方祖師ヶ谷大蔵にキューバ旅行の同行有志が集まった。いろいろ広い分野の話を伺うことができたが、特に大学で英語異文学を担当している教授から、現在の学生が日本語を粗末に扱ってそれが日本語の乱れにつながっていると聞かされ納得した。やはり、今学生がはまっているスマホの弊害を嘆いておられた。思い当たることが数々ある。帰りの小田急電車内で4人に3人がスマホに夢中だったし、バス車内でも同じようにほぼ3人に2人はスマホに夢中の様子だった。外部の人間がとやかく言う筋ではないと思うが、教授とは通勤電車内で読書をする人、特に新聞を読む人が随分少なくなっていると感じていると話した。そのスマホ過重が紙の上に丁重に文字を書く習慣から遠ざけるようになってしまっているのではないだろうか。キューバとは別の意味で考えさせられる話題だった。