今日は、1964年東京オリンピック開催を記念して設けられた「体育の日」である。その日本時間の今日午前に行われたアメリカ大統領選候補者の第2回テレビ討論会は、第1回に続き、またも民主党のクリントン候補が優位のうちに終わった。トランプ候補については大統領としての資質に欠けるとのコメントが多かったようだ。
ほんのさわりに過ぎないが、テレビ・ニュースで討論会のやりとりを観ていると、本質や主題から外れたり、すり替えたりして相手候補への個人攻撃ばかりが激しかった。とにかく大統領選としては全般的にレベルが低く品がない。これほど下品なテレビ討論は今までなかったと思う。アメリカ自体が国家としての鼎の軽重を問われかねない。流石に共和党有力者からもトランプ氏は大統領選から降りるべきとの厳しい指摘が出ている。その後のメディアの採点は、54対37でクリントン候補に軍配が上がり、両候補者への支持率も47.5対42.9とまたその差が開いた。オクトーバー・サプライズでも起きない限り、このままクリントン氏が逃げ切ることになるのではないだろうか。個人的にもそう願っている。
さて、アマゾンから購入したDVD「革命戦士ゲバラ!」を観た。主役のゲバラにオマー・シャリフ、カストロにジャック・パランスの名優を配して、2007年アメリカによるキューバに対する厳しい経済封鎖下でアメリカの20世紀FOX社が制作しただけに、反キューバに陥りがちで真のゲバラ像を描いているのかどうか疑問が残る。しかも原典はゲバラが著した「ゲリラ戦争」から引用したというからよく分からない。あまりゲバラに好意的なストーリーではないからだ。むしろ、カストロとゲバラの意見の相違から袂を分かち、外国人であるゲバラはキューバを去り、ボリビアのゲリラ活動に努めるが、その中でも同志と仲違いして対立する場面が多く見られる。この点は、先日観たNHKビデオ「カストロVSゲバラ」と同じような視点で2人を捉えている。ゲバラはカストロとは無二の親友で革命同志でもあり、外国人であるゲバラは自らはあくまで現場でゲリラ活動を指導する立場にいると自覚し、国家の指導者となったカストロとは対立したのではなく、国家への貢献の仕方が異なるものだと理解している。だが、本当のところはもっと探求してみなければ分からないのではないかと思っている。これからゲバラの著書を更に何冊か読んで疑問を解いてみたい。今NPO「知的生産の技術研究会」誌へ寄稿すべく取り掛かっているレポートも、まだ2人の思想、活動、全生涯を捉えきっていないので関係書を読んで腰を据えて仕上げようと思っている。
ところでお騒がせ国家・北朝鮮が今日の朝鮮共産党創立記念日に合わせて、何かを仕出かすのではないかと心配していたが、何事もなくホッとしている。このところ核実験と長距離核弾道弾ミサイルの発射を度々繰り返して、国際社会の心配をよそに勝手気ままなパフォーマンスをやっていた。北朝鮮にとってこれらのお騒がせは現時点でグッド・タイミングと考えなかったのではないかと考えられている。いずれまた愚かなことを仕出かすだろう。それがおバカさん金正雲共産党委員長のアガキだ。