昭和なら今日は旗日の天皇誕生日に当る。今では昭和の日というごく普通の祭日になった。しかし、今日から多くの人々にとって楽しみでもある連休GWが始まる。この間多くの人々が海外へ出かけたようだ。その意味では平和な光景と言えよう。我が家では、長男が偶々出張で上京してきたので、孫2人を含む二男家族4人とともに7人で風の強い中を多磨墓地と中野の宝仙寺へお墓参りへ出かけ、帰りに夕食をして和気藹々の内にのんびりとした半日を過ごした。
ところで、相変わらず熊本地方の地震は余震が相次ぎ、土砂災害が各地で起きている。昨日で発生以来2週間が経過した。この間震度1以上の揺れは1037回を数えた。これは昨年1年間に全国で感じた同じ揺れ1842回に比べて如何に多いかが明らかである。震度4以上に至ってはこの2週間に感じた97回は、昨年1年間に全国で同じ揺れが僅か44回だったことを考えると、今回の地震の異常さが分かる。
さて、いま問題になっていることのひとつに東京都舛添要一知事の過剰な海外出張旅費がある。知事は一昨年2月に就任して以来すでに9回海外出張をしている。都知事が海外出張すること、そしてそれなりの費用がかかることは業務上から考えてある程度認められる。東京都は日本の首都であり、海外の大都市、首都との交流や、共同行事もあり視察した方がメリットがあることが多い。特に大きな国際的な行事やイベントには、地方行政のトップとして現地を訪れ、土地の人と会い事物を見て臨場感に触れることは大切である。況してやラグビー・ワールドカップやオリンピックを控えて、敵情視察は欠かすことはできない。
問題はその程度問題だと思う。いかにセキュリティ面とか、要人との会談場を準備したり視察には想定以上の費用がかかるといっても、そこには自ずから限度がある筈である。しかも、東京都の条例には出張の内規がある。舛添知事の場合は、放漫と受け取られかねないほど規定額を大幅に上回る出張経費が支払われていた。加えて最近明かされた情報では、知事は週末になると湯河原の別荘に出かけてはその都度公用車を使用し、公私混同だと非難されている。舛添知事の日頃の思い上った人間性は自らの行動には甘くなり、指摘されると海外出張費と公用車使用のいずれも業務で行っていることで認められるべきだと傲慢にも居直ることである。誰がこんな身勝手な言い分に素直に納得するだろうか。普通ならはたと気付いて、内規の中で収めるとか、車は自家用車を使うとか、もっと納税者を納得させることが言えないのだろうか。黒岩祐治・神奈川県知事や片山善博・元鳥取県知事もあまりにも高い宿泊費を厳しく批判し、呆れている。
都民税を納めている我々としても、舛添知事に対してはもう少し謙虚に反省して然るべきではないかと一言言いたい。