227.2007年12月27日(木) ミクロネシアのモリ大統領と高校ラグビー人気低下

 来年4月20日に講師を引き受けている小金井市の雑学大学事務局から、2週間繰り上げて6日にお願い出来ないかと要請があった。当日は特に予定が入っていないので、了解の回答をした。タイトルは「中高年の海外旅行の楽しみ方」というもので、7月に宇都宮市民大学でお話したタイトルと同じである。宇都宮のパワーポイントに、さらに最新のニュースも加味して受講者に興味を持っていただける内容を準備しようと思っている。

 「JAPAN NOW」紙に連載している2つのエッセイ原稿を書き上げ送信した。ひとつは、「世界遺産物語」の4回目で、先日訪れたチベットのポタラ宮殿について書いた。もうひとつは、もう6年目で32回目の連載になるコラム欄である。来年1月号だが、課題を終え、とりあえず年末はのんびり過ごせる。

 今朝の朝日にちょっと気になる記事が2件載っていた。ひとつは、「ひと」欄に取り上げられた、ミクロネシア連邦大統領のエマニュエル・モリ氏である。パラオ本島で手広くスーパー等を営んでいた「モリさん」の子息である。エマニュエルさんにお会いしたことがあったかどうかは、記憶にないが、お父上には何度となくお会いしたことがある。お父上は、「冒険ダン吉」の孫だったから、大統領はダン吉のひ孫に当たる。厚生省の戦没者遺骨収集事業に関わっていたころ、パラオでよくお世話になった。一方トラック島にも同じような生い立ちの実業家・相沢進さんがおられた。親戚の方がJR藤沢駅前で手広く不動産業を営んでいる。相沢さんは一時プロ野球のトンボ・ユニオンズの投手として活躍された。偶々湘南高校の先輩というご縁もあり、同じ遺骨収集事業では随分助けていただいた。遺骨収集事業では、多くの人と出会い、人脈を利用させていただいた。懐かしい人たちである。

 もうひとつ気になった記事は、高校ラグビーについて「『3K競技』参加校激減」という衝撃的なものである。ついにここまで来たかというのが率直な感想である。「きつい、汚い、けが」というのが、ラグビーの代名詞になり、高校生に最も嫌われるスポーツのひとつになってしまったようだ。はっきり言ってこれでは成長期に身体を鍛錬することから逃避してしまっている。16年前の最盛期に比べると高校全国大会への予選出場校が、1,490校から900校台まで減少した。ほぼ三分の二に減ったことになる。16年前と言えば、ちょうど次男が高校ラグビー部で全国大会出場、全国制覇に向け汗を流していた時代だ。あの頃は、教師も気合が入り保護者も熱が入っていた。いまは、危険だからというだけで学校も、親も腰が引けているらしい。時代の空気も随分変わったものである。ラグビーが他のスポーツに比べて、どれだけ人間を成長させるか、分からない人が多い。また、一度プレイしてみると、どんなに面白いスポーツであるかということが身体で分かるのに、最初から子どもにその機会を与えることを避けているのは、教育全体から考えて如何なものかと思う。みんな人間としてのスケールも、肝っ玉も小さくなったものだ。

2007年12月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com