235.2008年1月4日(土) 東京証券市場は大波乱で今年の幕開け

 今日1月4日は、ビルマ(ミャンマー)の独立記念日である。1948年にイギリスから独立したが、その過程で大東亜戦争戦禍や、南機関による独立への支援活動を無視することは出来ない。もう大分前になるが、毎年のように、この日駐日ビルマ大使館で開催されるお祝いに招かれ楽しみに出かけた。1970年代には、南機関でアウン・サン将軍の同志として活躍された高橋八郎さんや、川島威伸さんもおられ、それにウ・チ・コー・コー大使やサン・テンさんのような親しいビルマ人もおられたので、ビルマの民族舞踏を楽しみ、ビルマ料理をご馳走になり、楽しい思い出を沢山もらった。

 そのビルマが、昨秋軍政の市民デモ鎮圧によって、世界中から非難を浴びていることが残念でならない。

 軍政はアメリカにおけるビルマ政府要人の資産凍結や、入国制限に対する対抗措置として、ビルマへの入国に際し空港でアメリカ人入国者全員にデポジットとして、約33万円を納めさせるとか、また国内向けには衛星テレビ視聴許可料を、一気に170倍に引き上げた(1月3日付朝日)。年間525円だった視聴料を9万円に値上げするもので、まずほとんどの契約者が支払えない桁外れの高額である。これは、衛星テレビを通して反政府的なニュースに国民が接するのを抑制しようとの明白な意図がありありで、あこぎなやり方はあの穏健で常識的なビルマ人のやることとは到底思えない。明らかに軍政による報道の自由の締め付けである。

 ところで、今日が仕事始めということであるが、早速ドカンと大砲を打ち込まれた。東京株式市場の大発会で、東証平均株価が一時765円の大幅な下げ幅となり、終値は616.37円安で東証平均株価14,691.41円で取引を終えた。大発会一日の値下がり幅としては過去最大だった。昨日アメリカで原油価格が[1バレル>100$]を超えたことがすぐ効いた。昨年の今ごろは確か[1バレル>50$]に値上がりして大騒ぎしていたが、早くもその高値の2倍となった。石油消費国日本としては、今後とも頭の痛いところだ。明日は少し反発すると思うが、このままの状態では、日本の株式市場はまったくお先真っ暗だ。

 いよいよアメリカ大統領選挙戦が火蓋を切った。大統領選挙最初の民主、共和党の党員集会がアイオワ州で行われ、民主党では序盤やや有利と見られていたヒラリー・クリントンがバラク・オバマ氏に敗れた。大きな差ではないが、ヒラリーはエドワーズ元上院議員にも敗れた。かなり接線が予想されてはいたが、実のところヒラリーが負けるとは意外だった。これで、この先の各州党員大会・予備選が面白くなってきた。特に、来月のスーパー・チューズデイの結果次第では、これまでと攻守ところを変えるターニング・ポイントになる可能性がある。共和党は、マイク・ハッカビー前アーカンソー州知事が勝った。新聞評によれば、オバマ氏はジリ貧のブッシュ政権からの「変化」を強調して、若者を中心に支持層を集めた。保守とリベラルに分裂したアメリカの「統合」を訴えたことも、9・11後の閉塞感にあえぐアメリカ国民にアッピールした。いずれにせよ、これから秋本番までに各陣営がどういう戦略で、流れを取り込んでいくのか、興味は尽きない。

2008年1月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com