その第1は、ハンドボールの北京オリンピック決定戦の対韓国戦再選である。昨日女子チームが34-21で敗れ、今日男子チームも28-25で破れ、5月の最終戦で五輪出場最後のチャンスを賭けることになった。大騒ぎで再選が実現したが、そのあおりを食ってサッカーの国際試合、対ボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦にはマス・メディアの目が注がれなかった。
そもそも今回のハンドボールの紛糾原因は、中東の笛と称される中東チームに贔屓するレフェリーの八百長によって、日本と韓国が試合をメチャクチャにされ、国際ハンドボール協会に提訴して再戦決定を得たものだ。しかし、アジア連盟の役員がほとんど中東諸国出身者で占められ、思うように意見が通らない。ここに問題の病根がある。なぜ各国が平等の権限を持てる連盟に出来なかったのか。いままで抱いていた不満や不信をそのまま放置していたから、今回のような茶番劇になる。とばっちりを食らうのは、プレイする選手たちである。日本の協会役員ももっと毅然とした態度をとるべきである。
第2は、相変わらず国会の猿芝居である。今日ミエミエの「つなぎ法案」を委員会で可決して、国会で決議するかと思ったら、あっという間に与野党が衆参両議長斡旋案を呑み、自民党提出のはずの「つなぎ法案」を取り下げるという。えらく時間をとり、国会の審議をストップさせ、法案を可決して取り下げるという滅多に見られない芸当を演じることによって、また先行きが不透明になった。いつまでこんな政局がらみの田舎芝居をやっているのか。政治家は口では、国民のためと言いながら、自分たちだけのためにしか動かない。
昨年9月に安倍首相が、辞表を提出した際政治が空転し、副首相が代行者としていれば政治が動いたことを自覚していながら、いまも副首相を置いていないのが良い例だ。「喉元過ぎれば暑さを忘れる」の類で一向に反省が反省になっていない。こういう馬鹿な政治家たちは、もう必要ない。一気に半減させれば、真面目に仕事をするようになり財政削減にも効果がある。政治家の数が多すぎるのが、政治が停滞する原因だ。政治家の数を減らそう。
第三に、また中国からの輸入食品で食中毒者が出た。複数個所で複数の家族が災難に遭った。中国がすべていけないということではないが、あまりにも国家として甘い。国が甘いから、関係者の反応も感覚も鈍い。惚けたり、見当違いの言い訳をしている。日本政府が中国政府にきちんと食の安全管理について、注文をつけるべきである。