263.2008年2月1日(金) 公務員にボーナス支給はおかしい。

 また、中国食品の不衛生ぶりが炙り出された。ここ数日、中国企業が生産した餃子を主とする冷凍食品を、日本のスーパーで購入した消費者が食中毒になったというニュースでマス・メディアの話題は持ちきりである。中国製食品の安全管理、衛生管理の杜撰さについては、いまに始まったことではない。中国では品質管理が好い加減過ぎる。ただ、これだけ大きな事件になった過程で、日本の行政が手を拱いていたケースもあった。最初の食中毒が役所に報告されてから、発覚するまでに時間がかかり過ぎている点は、いわゆるお役所仕事の典型である。その他にも何枚かのFAXを送信したら、肝心なペーパーだけ送られていなかったなどというチョンボも公になった。これでもお役人は決められた給料をもらう権利があるのかと問いたい。間違った仕事をして広く国民に迷惑をかけた。

 この一事をもってしても、公務員に対する給与はもっと厳格に審査して、支払う必要のないものはカットすべきだと思う。以下に日ごろ思っている公務員の待遇に関する自論(持論)を書いてみた。

 給料とは違うボーナスは公務員に必要だろうか。どうも納得出来ない。ボーナスは公務員制度のありようから考えると馴染まないし、国民感情から考えても理解し難い。公務員が成績実績報酬であるボーナスを受け取るということは、公僕としての立場と職責を考えればどう考えてもおかしい。とても国民からは理解を得られないと思う。これまで慣例でボーナスが容認されてきただけに過ぎない。本来民間企業で事業が繁栄し、予想収益を上回る利益を上げた場合に、経営者側が労働者に対して、その労働の成果に報いて、利益の一部を臨時給与として労働者に還元するのが本来の目的である。予定の収益が得られなかったり、赤字の場合当然企業は従業員にボーナスを支給しない。それを考えると決められた業務を実行し、お役目を果たして住民サービスが充分に行き届いたからといって、それは当然の行為であり、民間企業が汗水たらして働いて目標額を上回る利益を生んだこと以上に評価されるものだろうか。決められた業務を行うことによって役所へ臨時収入があるわけではなし、営利目的の民間会社とは存在目的と意味が異なる役所が、ボーナスを公務員に支払うことは役所存在の精神と主旨に反していると思う。それが今まで役人にボーナスを支給することが当然のような理解のされ方は、少し歪んではいやしないか。それに最近のお役所仕事を見てみると、好待遇を受けている割に、責任を果たしていない。失敗して費用がかかると税金で補う。役人には羞恥心がないから、悪事を冒しても開き直る。話にならない。ボーナスがないと給与が減るという主張に対しては、年収額で民間企業の年収と比較調整して、それなりに見合う水準に修正して、月額給与以外支払わないということにすればよい。さらに役人の待遇はボーナスだけに限らず、民間に比べて断然良い。もろもろの付帯給与、好条件、退職後に得る各種の厚遇、すべて民間企業に比べて遥かに恵まれている。こういう国民からむしりとる福利は、断固取り上げるべきである。

 一番納得のいかない点は、役人が取り得、もらい得の卑しい考えが骨の髄まで浸み込んでいることだ。もらい損なうと文句を言い、働かない。だから、収賄事件を引き起こすのではないか。いずれにしても、友人の間でも役人に対する不満が溢れている。どうして、マス・メディアは給与を筆頭に、公務員の恵まれた待遇を追及の槍玉に挙げないのか不思議である。

2008年2月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com