先月恒例の「知研セミナー」で寺島実郎氏の講演を聞いた折に、寺島講師から今春多摩大学で開講のリレー公開講座を社会人にも開放するとの話だったので、大学へ問い合わせ早速申し込んだ。寺島氏自身が直接関わった「寺島実郎監修リレー講座」で、「現代世界解析講座」春学期全12回と銘打ったもので、昨日そのパンフレットが届いた。中々講師陣が充実しており期待出来そうだ。カリキュラム内容を見ても興味深いタイトルばかりだ。4月から7月まで毎木曜日の午後2:40~4:10の1時間半の間に、各界の蒼々たる著名人の講義を受講出来て、春季全12回分の受講料が僅か12,000円というのも魅力的である。講師陣には、「知研」理事長・久恒啓一氏、東京外大教授で元アジア経済研究所研究員の酒井啓子氏、沈才彬・多摩大教授、金美徳・三井物産戦略研究所研究員、明石康・前国連事務次長、ジャーナリスト・江川紹子氏、浅野史郎・前宮城県知事、中谷巌・多摩大学長、弁護士・堀田力氏、そして寺島氏自身が3回も講座を持たれる。酒井氏はイラク問題の専門家でアジア経済研究所在職時にイラク戦争が勃発し、度々テレビで解説されておられたが、よくイラク情勢に精通していて、メリハリの利いた分かりやすい解説には随分教えられたものだ。それにしても、これだけ充実した講座は一寸珍しいのではないか。アカデミックな中に一服の清涼剤である。社会人枠が当初150人だったのが、すでに一杯になり枠を追加拡大したとのこと。頷ける話である。
久恒「知研」理事長もこの三月をもって、永年務めた県立宮城大学教授を辞めて、4月からはこの多摩大教授に就任されるという。これから東京に腰を据えて「知研」の活動にさらに力を入れていただき、「知研」が一層活性化するようになれば嬉しい限りである。幸い「知研」でも本講座に参加される会員も多く、八木哲郎会長、秋田英澪子事務局長をはじめ、数名の会員がすでに申し込んでおられる。毎週ポジティブな「知研」会員が集い語り合う機会が増えるのも、「知研」として大きな起爆剤になるのではないか。
とにかく4月から新たな楽しみが増えた。