低気圧の接近のせいか、急に寒さがぶり返してきた。今日なんか最高気温が摂氏10度と予想されていたように本当に寒かった。ゼミ仲間の須藤晃くんと自由が丘で待ち合わせて「天一」で天麩羅を食べ歩いて帰ったが、外套を着ていなかったので、その寒さは震える思いだった。どうも気象がおかしいというのは、最近みんなが当たり前のようによく口にするが、二酸化炭素の排出によって地球が温暖化傾向となり、地球も段々世紀末的になってきた。
二酸化炭素が地球温暖化の元凶であることは、いまや誰しも認める世界の常識となっている。しかし、これに異論を唱える向きも現れたが、一体真実はどうなっているんだろう。新説を言い出したのは、そんじょそこらの学者でなく東京工大の丸山茂徳教授のような権威ある学者だから、ややこしくなる。丸山教授は二酸化炭素と温暖化は切り離すべき問題だと主張している。それなら、温暖化の原因は何だ、ということになるが、丸山教授は「大気の気温を決める最大の要因は雲」と言い、太陽の活動によって影響を受ける宇宙線が、その飛来量により雲の凝縮核となる。太陽の活動が活発なら宇宙線が地球内に入って来なくなるそうだ。結論的には、太陽が活発なら宇宙線が地球に入らなくなり雲が出来ない。すると温度は上がらないということになるらしい。しかし、こういう大事なことは、もっと公開で議論して国民を納得させて欲しいものだ。現状は国民のほとんどが、地球温暖化の主犯は二酸化炭素だと思い込んでいる。私もこの丸山学説は「選択」2月号によって初めて知ったが、いまだに丸山教授説に追随する学者も、学説も出ていない。ただ、世間を惑わすのだけは止めてもらいたい。マス・メディアも真剣に取り上げることをなぜか躊躇している。やはり追求するのが厄介なのだろう。最初に取り上げた「選択」誌自体、その後丸山学説に何のコメントも加えていないのもおかしい。これもひとつの無責任だろう。