354.2008年5月2日(金) 福田政権は末期症状か?

 案の定、朝日の世論調査で福田首相の人気が、ついに20%にまで下がった。毎日では18%である。日経では21%だそうだから、いずれにせよ平均して5人に1人しか福田政権を支持していないことになる。こんな低い支持率は、あの‘お坊ちゃま’首相・安倍晋三の最悪の時代にもなかった。竹下首相と森首相の退任直前の9%以来だという。この行き詰まった事態を打開する手立てが、福田首相にはあるのか。自民不人気のせいで、漁夫の利をさらったのは民主党である。支持率は自民党を抜いた。しかし、民主党の政策や、実績が支持されたわけではない。いうなれば、自民党のオウン・ゴール(自殺点)である。今回のガソリン税暫定税率問題にしても、結果的に国中を大騒ぎさせ、国民に迷惑をかけ結局元の鞘に収まっている、大騒ぎの責任は自民党ばかりでなく、全国会議員にある。民主党はもちろんのこと、共産党や民社党にも責任の一端はある。全国会議員に猛省を促したい。解散して民意を問えとの声が圧倒的に多いが、のらりくらりの福田首相はどうするのか。

 さて、前から問題視されていた静岡空港が来春の開港を前に、早くも赤字経営必至と言われている。これも発想において道路政策と変わりない。しかし、道路と違ってその必要性ありやなしやの議論が遠ざけられ、地元の中でも反対意見が強かったという。東京・名古屋間の大動脈の最高の立地にあり、既存の交通機関に恵まれ、地理的に空港を必要としない土地に、「なぜ空港なんか作る必要があるのか」との反対の声を敢えて押し切って着工した。新幹線が益々便利になる今では、新空港利用者はあまり期待できない。全発着便満席であっても黒字にはならないという、アダム・スミスも真っ青な計画を強引に実行した。この赤字は、国と静岡県が負担することになる。こうして、国家財政と地方財政はますます疲弊していくことになる。十年一日の如く、いつまでこういう馬鹿げたプロジェクトを「発明」し、税金の無駄遣いを続けるのか。

 ところが、この馬鹿げたプロジェクトにお追従する、よりアホな県があると聞いて開いた口が塞がらない。再来年春茨城空港が開港する。航空自衛隊百里基地滑走路に平行して、新滑走路を敷く。アホな茨城県は、「首都圏の北の玄関」として経済波及効果を期待しているらしいが、航空会社の関心は低く、全日空は羽田空港とは勝負にならないとつれない。当たり前だ。こういう無駄な空港を計画するお馬鹿さんの脳みそを覗いてみたいものである。

2008年5月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com