362.2008年5月10日(土) ビルマの被災民が気の毒だ。

 今月2日、3日にビルマ南部を襲ったサイクロンの被害が、想像もできないほど酷いものだったようだ。ビルマ政府が外国人ジャーナリストの受け入れを頑なに拒絶しているため、中々真実を伝える正確な映像が入ってこないが、断片的な映像では目を覆いたくなるようなシーンばかりだ。

 ビルマ軍政の無情な対応は、当初海外から支援物資は一切断るというものだった。しかし、あまりにも甚大な被害が明らかになるにつれて、物資の援助は受け入れるが人的支援は必要ないというもに変わった。だが、とても普通の感覚ではない。それでいて、被災現場で援助活動に精出すビルマ軍人の姿は皆無である。こうして、被災者はどんどん増えていく。食糧が不足し、疫病が流行り、住むところがなく、家族を亡くして将来への希望を失い、それでもなお国家は国民を見捨てたままにしまうのか。あまりにもむごい。しかも、海外からの援助物資を政府の人間がネコババしているらしい。被災に遭った人々があまりにも気の毒である。さすがに見るに見かねてアメリカも、サイクロン被災者の援助を優先的に行うようビルマ政府にお願い?しているありさまである。

 そこへ今日非常識にも、新憲法案の可否を問う国民投票が、被災地を除くビルマ各地で行われた。悪評さくさくの新法案である。多分軍政の思惑通り、新憲法案は承認されるのだろう。

 それにしても、サイクロン被災の現場周辺に軍関係者、政府関係者の姿がほとんど見られないのは、どういうことだろうか。援助活動の指揮は誰が担っているのか。国家として成り立っていないのではないだろうか。あのビルマが酷い国に成り果てたというのが実感である。

 多くの国の中でも、最も国民性が素晴らしいと思っているビルマだが、国のトップが機能不全を曝け出し、これだけ無責任、無能、非情、非民主的、私利私欲だと国民があまりにも気の毒で可哀想である。

 さて、今日は結婚記念日だったので、妻と車で玉川高島屋へ出かけディナーで祝った。いつの間にやら39回目になった。25周年のときは、カナダへ銀婚旅行に行ったので、来年の40周年には、またどこかへ行こうかと思っている。

2008年5月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com