今日から近くの駒沢大学マス・コミュニケーション研究所で開講される公開講座の最初の授業に出席した。立地的には自宅から比較的近いので、多摩大学に比べて助かる。往路は徒歩で25分かけ、復路は大学キャンパス前から東急コーチのデマンドバスで自宅近くまで帰ってきた。
キャンパスの場所、設備ともに申し分ない。特に、施設の旧所有者は三越だったが、それを買い取り、その後新しい6階建ての校舎を新築したものだ。初めて建物内部へ入ってみてそんじょそこらの安普請のビルとは少々違うと感じた。とても大学の建物とは思えないほど、全体的に格調高い。内部の雰囲気、建物の素材、空間スペース、高級感、AV設備など、大学でもこんなに金をかけて立派な施設を作るのかと感動してしまった。
この公開講座は、大学のマス・コミュニケーション研究所というところが、学生と一般社会人を対象に、マスコミについて基本的な知識を授けようと公開したものだ。、毎週4日というのは少々きついので、今日の授業内容も検討して選択授業を絞りたいと考えている。
今日の2科目はいずれも実際にマス・メディアの現場で取材、報道活動をされた元記者で、体験談や考え方に現場出身者ならではのリアル感があり、感銘を受けた。いずれの授業も、多摩大のような大講堂で一方的に講義をするのではなく、日本テレビ出身の菱山郁朗講師による「現代メディアと報道論」は受講生約40名、共同通信出身の片山正彦講師による「報道メディア論-体験的マスコミ入門講座」の受講生は約20名と割合ゼミ的規模で、双方向コミュニケーションが図れるサイズである。有名で偉い先生の講演ならやむを得ないが、じっくり話を聞こうとするなら、やはり少人数に限る。その点では、この公開講座は講座規模に併せて、受講料も安く理想的である。両講師とも自己紹介と質疑を通じて話をする機会があったが、こちらの求めるものと講師の望むものが割合近いように感じた。菱山講師には、1月の韓国・利川地区における倉庫爆発事故が日本で報道されない理由をぶつけてみた。とりあえず受けてもらっているので、次回どういう考えを話されるか、楽しみにしている。聴講学生は、マスコミ志望者が多いようだ。
さて、昨日起きた中国・四川省の大地震は、死者が1万2千名を超えた。温家宝首相が現地で救援活動を指揮している。それだけ、中国政府としてもこの災害を重視していることが分かる。倒壊した建物は、トルコ地震の際見たように、ほとんど鉄骨にレンガを重ねただけで、耐震構造にはなっていないようだ。それが、昼間の災害にも拘らず、ビル内部の人たちが逃げ遅れた原因だと思う。
一方で、ビルマのサイクロンは、死者・行方不明者が6万人を超えた。コレラ患者が現れた。にも拘らず、軍政は、支援活動に当る外国人の入国を拒んでいる。国連も苦りきっている。