371.2008年5月19日(月) 「安野光雅・絵本三国志展」を見学する。

 今月末開催の「JAPAN NOW観光情報協会」総会に向けた企画会議が開かれたが、総会後のシンポジウムの計画と内容について、白沢事務局長からあらましの説明があった。今年度も全国各地でいくつかのセミナーや、シンポジウムを開催する予定である。当初は7月にJN協会九州支部総会を宮崎市で開催し、その場合はゲスト・スピーカーとして、人気者・東国原宮崎県知事をお呼びする予定だったが、観光業界関係者の集客等を考慮して、福岡開催に変更となった。ちょっとがっかり。昨年各地のセミナーには、一度も参加しなかったが、今年は一度くらい参加したいと思っている。

 会議中にいつもながら須田寛副理事長(JR東海相談役)が話されるJR東海のリニアモーターカー計画を始め、鉄道、観光情報は専門家としての裏付けのある話なので、中々興味津々である。

 会議終了後、恒例のパソコン個人指導受講前の間隙を縫って、日本橋・高島屋で開催されている「安野光雅・絵本三国志展」見学に出かけた。先日招待券をいただきながら、うっかりしていて今日が最終日だと気がついたのは、今朝になってからだった。やはり、最後の一日とあって、かなり多くの人が見学に訪れていた。会場内はそれほど広くはないが、安野の絵を上手に、要領よく展示しているので、混んでいても見にくいということはなく、100枚近い絵を解説文とともに一時間半かけて一通り鑑賞することができた。

 安野の絵は、絵本をスタートに旅ものや、歴史物に精彩を放っている。シルクロードや平家物語も絵本化しているが、個性的で独特の筆遣いに人気がある。週刊朝日に三国志を連載中だが、予定の絵を書き終えたのを機に、大阪と東京で展示会を開催したという。

 一見して見学者に年配の女性客が多かったのは、意外だった。この種の展示会は近年女性が多いとは聞いていたが、展示内容が内容だけに男女の割合が4:6で男が少ないというのは予想していなかった。呉、蜀、魏三国の国盗り物語が話の中心で、いわば戦国物語であり、登場人物も賢人、英雄、豪傑等多士済々である。女性は、妖婦「ちょうせん」ぐらいしか印象に残っていない。にも拘らず、女性に人気があるのは、この三国志というストーリーが、それだけ性別を問わず、血沸き肉踊るストーリー性と壮大なロマンを抱えているからだろうか。

 実際一枚一枚の絵に時代性が感じられたことと、何箇所かは自分でも訪れて土地柄も何となく分かっているので、余計懐かしさと思い込みが出てくる。絵を見ているだけで、ストーリーが思い出され、三国志の時代へイメージが飛躍するから面白い。

 読んだのは吉川英治もので、もうストーリーの細部までは憶えていないが、あらすじと登場人物は今でも強く印象に残っている。久しぶりに展示会を満喫した。

2008年5月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com