今日は成田空港が開港して、ちょうど30年になる。開港直前の反対派による空港施設破壊事件が、確かその40日前だった。予定されていた新空港開港は延期された。成田を想定してすべて準備を進めていたが、旅行業者にとっては面倒なことに、顧客に再び羽田空港から離着陸する連絡をしなければならなくなった。やけくそになり、どうでもいいからどっちの空港かに決めてくれというのが、本音でありささやかな抵抗だった。あれから30年が経過したが、旅行業者の中にもこの成田空港開港前後の騒ぎを実感として知っている人はもう数少ないと思う。時の流れは速い。改めて「光陰矢のごとし」を感じる。
駒沢大マスコミ研究所の公開講座は2時限の筈が、一時限休講となり、現代メディア論の片山講師だけとなった。受講は社会人3人に学生10人で、授業を受ける側から言えば、受講生が少ないのは恵まれている。
テーマは学生を対象に「ジャーナリスト志望者へ」と題して、共同通信社の入社前教育のDVDを見せて、ジャーナリストとしての心構えとか、記事の書き方のポイントみたいなものを説明された。元々興味のあるテーマなので、参考になる。ただ、受講しているのがマスコミ志望の学生にも関わらず、新聞を毎日読んでいる学生はたった2人きりというのは、ちょっと驚きであり、失望もした。
終わってからすぐ「酒のペンクラブ」の会合へ出かける。麹町なので乗り換えなしで、駆けつけたが、40分の遅刻だった。今日はいつもより参加者が少なかったが、反って打ち解けて話し合うことができた。初めて参加した最年長で、同姓の「近藤」姓の女性とは妙に気が合ったが、失礼ながらウワバミのような人で、最後は抜け出して帰ってきた。それにしても、こういう通が好みそうな店をよく見つけ出されるなあ、と幹事役の勝野さんの情報通としてまめな努力には脱帽である。