373.2008年5月21日(水)アメリカ大統領選民主党候補者はオバマ氏か?

 今年に入ってから激しい争いを繰り返していたアメリカ大統領民主党候補指名レースは、漸く決着がつきそうだ。今日2つの州、ケンタッキーとオレゴン州で予備選が行われ、結果はオバマ氏とクリントン氏の1勝1敗だったが、一般代議員の過半数を獲得して、オバマ氏が事実上の「勝利宣言」をした。クリントン氏はなお戦いを継続する意向だが、アメリカ国内では逆転は最早難しいのではないかと考えられている。今後を考えると民主党としては、早めに候補者を決定し、共和党マケイン候補との戦いに専念したいところである。もし、このままずるずると8月の民主党全国大会まで候補者指名がずれこむと、クリントン氏の共鳴者が大統領選では共和党のマケイン氏へ投票しかねない。ましてや、黒人のオバマ氏へ投票したくない白人層は、クリントン、然らずんばマケインということになりかねない。

 私なりに昨年までは、完全にクリントン氏優位とみていた。オバマ氏の名前さえ知らなかった。それが、あれよあれよという間にオバマ氏が頭角を現し、指名レースでも最初のアイオワ州予備選に勝つや、以後ほとんど選挙戦を優位に戦ってきた。こういう勝ち方は日本ではまず考えられない。それにしても、アメリカ人というのは、こういうマラソンレースには格別根気強く付き合う国民性だ。日本人ではとてもこうは行かない。

 午後、駒沢大学の公開講座、「マス・メディアの役割と将来」を受講した。新聞の歴史や発行部数、発行新聞の変遷を通して新聞界の現状を説明してくれた。赤羽講師が元毎日新聞記者として、昨今の毎日の退潮について、ちょっと触れられたのも興味を引いた。 

 四川省大地震の被災者救助のために現地で活動していた、日本の国際緊急援助隊が昨日帰ってきた。日中両国の間に思惑の違いもあり、参加した隊員の言葉の中にも、生存者を見つけて助けたかったとの率直な声があった。現地のテレビでは活躍ぶりを伝えてはくれたが、若干食い違いがあったようだ。成田空港では、帰ってきた隊員たちを中国人留学生が出迎え、お礼を言っていたのが印象的だった。この緊急援助隊と入れ違いに、日本の医療チームが現地入りした。これもせっかく派遣したのに、現地ではどこで医療活動に携わるのかが明確でなく、手が出せないようだ。折角好意によって、必要とされる救助隊がかけつけても、連絡や話し合いが充分でなく、百%の力が発揮できないとするなら、こんなにもったいないことはない。

2008年5月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com