391.2008年6月8日(日) 役人とは期限付き雇用契約を

 アメリカ大統領選民主党候補者は、今日ヒラリー・クリントンが敗北を認め選挙戦から正式に撤退を表明した。これによりバラク・オバマ氏が共和党候補者のマケイン氏と11月の本選で雌雄を決することになった。われわれ日本人でも随分長い選挙戦だと思っていたので、アメリカ国民、いや民主党支持者にとっては、さぞ長い選挙戦だと感じ、ことさら疲労感も強かったのではないか。このまま本選でもオバマ氏が勝つようなことになると、アメリカ連邦政府の幹部職員は民主党系の人々に取って代わられるようになる。

 そこで日本でも同じ発想の下に、官公庁役人の定期的な入れ替え制度導入を考えてみてはどうだろう。日本は議会制民主主義制度を導入しているので、首相が替わるたびに入れ替えをやっていたのでは、2年に一度ぐらいの割合で公務員が入れ替わることになり、そうもいくまいが、その代わりに一定の期限付雇用制度にしてはどうか。例えば、役人は政府と10年間の雇用契約を結ぶ。仕事の内容は国家的業務であるので給与は保証される。国家事業で責任は重大なので、悪事がばれたら本人を含め2階級上まで即クビである。その10年間の期間が過ぎたら、退職金も払ってさっぱりする。その後再契約を結ぶかどうかはそれまでの勤務成績評価によって改めて話し合う。こうすれば、もう少し役人にも緊張感が生まれ真面目に仕事をするようになるのではないか。いまの役人にはあまりにも緊張感が足りない。世間知らずのくせに世間を舐めている。その典型的な悪事が明らかになった。

 一昨日公になった財務省を主とする役人のタクシー会社からのキックバックなんか、呆れて開いた口が塞がらない。5年間に200万円近いキックバックを得て、毎晩タクシーで通勤していた財務省役人のやった行為は、税金のキックバックと捉えると収賄行為に当るのではないか。前から噂になっていて「居酒屋タクシー」と言われていたというから呆れ果てるばかりである。日本ではどうしてこうも悪徳役人がいばり、悪事を重ね、国民を欺き、それでいて高待遇を受けられるのだろう。あまりにも役人天国で、一般の国民との待遇に差があり過ぎるのではないか。何とも納得できない。よくもまあ悪事の屋上屋を重ねてくれる。いまの役人には、「罪と罰」という言葉がないかのようだ。公僕として一番堅持しなければならない「役人としての志」「役人としての矜持」が、金輪際感じられないのだ。

 いまの公務員制度では、はっきり言って役人は贅沢三昧、国民に甘えるだけ甘えて、国民を見捨てて国を自分たちの思い通りに好き勝手に動かしている。そこには、国民のため、また国家のために奉仕するという基本的で高邁な理想が微塵も感じられない。

 一昨日国会を通過した公務員制度改革法案の精神は結構だが、どうせ小賢しい公務員は抜け道を見つけてごまかすに決まっている。それより、公務員にはお灸をすえる意味でも、彼らが嫌がるだろう秘蜜の部分を全部引き剥がすことが重要だ。

 悪い奴の序でに別の悪人の例を挙げておこう。今日都内の秋葉原で通行人を手当たり次第にナイフで刺して、7人を殺し、10人を傷つけたとんでもない若者が現れた。誰でもいいから、人を殺したくなったと無責任なことを口走っていたらしいが、直接の殺傷事件を起さないにしても、役人のやっていることは考えようによっては、これよりもっと酷いのだということを役人どもは認識してほしい。

 最後に明るいが複雑なトピックを話題として挙げておこう。水泳の北島康介選手がジャパン・オープン最終日の200㍍平泳ぎで5年ぶりに世界記録を破った。しかし、イギリス・スピード社製のパンツをはいた結果である。このパンツを身に付けた選手が、一昨日5つ、昨日5つの日本記録を作った。1つの世界新、16の日本新のうち、スピード社製パンツをはいた選手が16人だったというから、その効果はあるのだろう。日本選手は、現段階では契約の関係で次の北京五輪ではこのスピード社製のパンツを着られないという。あと2ヶ月余りに迫った五輪を前に、水連も選手も困惑の体である。力がなければ良い記録が出るわけがなく、スピード社製のパンツを着たところで勝てるという保証はないが、現実に力のある選手がそれを着て泳ぐと次々に記録を更新するから、パンツとの相関関係を考えみんな悩んでしまう。

 まあこれは前向きな話し合いで解決できるし、役人の悪事とはまったく次元が異なるので、ずっとすっきりしている。でもできるなら、できるだけ早く水連のお偉いさんが選手の苦悩を取り除いてやる姿勢を見せないと、あくどい役人と同レベルということになる。

2008年6月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com