393.2008年6月10日(火) 日本のマス・メディアの報道姿勢は?

 JAPAN NOW観光情報協会の定例企画会議が、いつも通り麹町の海事センターで開かれた。主たる課題は、今年度のスケジュールに関するものだ。各地で支部総会を開催するが、7月の九州大会、9月の北陸大会、11月の北海道大会と目白押しで、お手伝いすることが中々できないが、担当する人はご苦労さまである。現時点で参加できるかどうか分からないが、出来れば九州大会には出かけてみたいと思っている。

 会議の後、そのまま駒沢大へ向かう。今日は2時限だが、いずれも関心のある科目なので楽しみにしていた。菱山郁朗講師の「報道メディア概論」では、「マス・メディアの歩みと特性」について話されたが、特にラジオについては関東大震災を引き合いに、停電の場合の「情報の空白」について述べられた。

 菱山講師の最初の授業の際、私なりにマス・メディアの責務とジャーナリズムの報道姿勢を根幹の問題と捉え、今年1月7日韓国のソウル市郊外利川で起きた倉庫爆発事故の不明瞭な報道と報道忌避について質問した。40名もの死者を出し、その翌日には不自然にも取材記者のPCが発火煙硝するという不可解な事件は、その晩一部のテレビで報道されながら、翌日以降日本ではテレビ、新聞はもとより、すべてのマス・メディアから一切報道がなされなかったことが不可解で、疑問と不信感を抱きつつマス・メディアはどう考えているのかとマス・メディアの現場で取材された講師に尋ねてみた。菱山講師も大分気にされていたようで、お応えしたいとは仰っていたが、失礼ながら事件の概略の掌握がまだできていないのではないかと思った。今日受講後改めて質問を確認し、念のためにインターネットからコピーした「朝鮮日報」紙の事故の記事、写真、地図をお渡しした。この次の授業の際には、お考えを聞かせてもらえると思っている。

 さて、その韓国内で大きなデモ騒ぎが起きている。ソウル市内に繰り出したデモ隊は8万人を超え、李明博大統領弾劾、退陣を求めている。主催者の発表に拠れば、デモ参加者数は百万人に達したという。李大統領が就任してまだ僅か3ヶ月で、就任直後の支持率は76%台だったものが、ここ数日で急落し、17%台にまで落ち込んだ。今日韓昇洙首相以下全閣僚が辞表を提出した。原因は、韓国経済の低迷にしびれを切らした国民が、その槍玉としてアメリカ産牛肉の輸入に反対を唱え、政府に輸入法案撤回を求めているのだ。驚くのは、インターネット運動と言ったらよいだろうか、小中高生までもが集会に参加して、李大統領退陣を叫んでいる様子である。どこまでことの本質が分かっているのか不明だが、日本ではとても考えられない。

2008年6月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com