394.2008年6月11日(水) 憲政史上初の首相問責可決

 岡村輝人くんの通夜に出席して永遠の別れを告げた。奥様にもご挨拶して弔意をお伝えした。私とは同じ年だが、これも寿命というべきか、どうしてもセンチメンタルな気持ちと追悼の思いがよぎる。同じ同期入社で研修期間中に町田駅でともに見習い駅員をやっていて、退職後故郷大分へ帰った古庄醇二くんにも電話したところ、やはりがっかりしていた。お互いに言うことは、健康に気をつけようということである。

 今日参議院本会議で野党から福田首相問責決議案が提出され、採決可決された。戦後初めての椿事である。過去首相に対して問責決議が提出されたのは、27回もあるそうだが、少数野党が提出したものですべて否決された。今日のケースは、ねじれ国会のせいでもあり、今後政府与党と衆議院の対応はどうなるかということに関わる。ただ、問責決議には法的拘束力はないので、この後与党は衆議院でどういう対応をするのか。この結果をまったく無視するのか。無視するなら当然それなりの対策はある筈である。さもないと野党議員のとった行動は、政府与党によって考慮するに足りないと解釈されたことになり、国民の声を無視することにつながるからだ。

 さて、ここまで書いてきて気がついたがNHK、民放テレビの夕方のニュースでは、現憲法下で初めての首相問責可決というショッキングなニュースがトップニュースにならず、3日前の秋葉原17人殺傷事件がトップだった。夕刊記事は、さすがに首相問責可決をトップ記事にしていたが、テレビは話題性があり、誰にも分かりやすいニュースがトップにある。国家にとって、国民にとって最も大切な情報は何か。速報性ということを考えれば、秋葉原事件はすでにかなり時間が経ちこの間相当詳しく報道されている。今日時点でニュースの取り上げ方として、どちらを優先して報道するべきだろうか。記録の新聞、記憶のテレビと言い伝えられるが、ニュースの重要度ということが最も大切で、斟酌されるべきではないのか。来週駒沢大で受講の折りに尋ねてみようと思う。

2008年6月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com