401.2008年6月18日(水) ブラジル移民百周年記念

 100年前の今日、明治41年6月18日に約800人の日本人移民を乗せた笠戸丸がブラジルのサントス港へ到着した。西回りの52日間の長い航海だった。これから移民の人たちの努力と忍耐の苦労が始まった。蛇足だが、今年1月七回忌を迎えた父はこの2日後に生まれたので、生きていれば明後日は亡父の百歳の誕生日になる。学生時代にその父から、ブラジルへ行って一旗挙げてみろと言われ、三菱商事のブラジル駐在員だった方が沢山のスライドを持って鵠沼の実家へ来られ、雲をつかむようなでかい話を聞かされ若干その気にもなったことがある。感慨無量の思いである。

 日本とブラジルの各地でいろいろな催しが開かれているが、皇太子もブラジルで開かれた記念式典出席のためにブラジルへ旅立たれた。私自身2度ばかりブラジルへ行ったことがあるが、国土と同様、日本人の発想では及びもつかないスケールの大きい想像力に圧倒されたり、戸惑ったこともある。ともあれこのまま日伯友好がいつまでも続くよう願っている。

 今日嬉しいニュースは、日中間の懸案事項だった東支那海ガス田開発問題で、日中政府間に合意が成立した。日本は中国が建設した春暁油田に投資することになり、新たに共同開発を行うことになった。今年5月胡錦涛国家主席来日以来、日中トップ会談の末の決着である。中国側がどう主張し、反応するか分からないが、中国としては日本に一歩譲歩したというところだろうか。まあ今まで日中間ではいつも角つき合わせていたので、良い結論が出せたと思う。ほかの案件もこうありたいものである。

 今日も忙しい1日だった。午前中かかりつけの森内科医で血圧を診てもらい処方をしていただく。その後駒沢大の公開講座に出席して、終了と同時に妻に車で駒沢大へ来てもらい自由が丘駅へ、そして東京駅から新幹線で福島へやってきた。明日から2日間恒例の福島県の職員を対象にした「図解」研修講師を務める。今度で7年目9回目である。今年は8月にも第2回があるが、テキストの内容はほとんど変わらない。しかし、パワーポイントを思い切って使い、実習にも今まで通り力を入れて分かりやすい講義にしたいと考えている。

2008年6月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com