福島県の職員研修講座の「図解」を今日と明日の2日間ふくしま自治研修センターで行う。昨晩福島駅前のホテルに泊まって今朝自治研修センターへやってきた。ここで研修講師を務めるのは7年目なので、要領は大体分かっているが、今年は例年に比べてできるだけ解説を多くして、演習をいままで以上に力を入れてみたいと思っている。テキストも若干変えた。
受講者は12名で、グループ作業もあるのでセンターで予め3班にグループ分けしてくれていた。珍しいのは昨年から目立っていた警察科学捜査研究所の受講者が3人も参加していたことだ。
夕食をともにしたとき、受講者のひとりから本研修は誰を対象に行っている研修か、と尋ねられた。話し合ってみるとこの研修が目的とする対象者がどういう階層の人か分からないので、自分たちがこの後学んだことを教えるにしても誰を対象者にすべきか分からないという。われわれは受講者のような、地方行政に携わっている公務員を対象者と考えている。それでよいのではないかと思う。その先はこの研修の受講者が考えることではないのではないかと思う。
もうひとつ言われたのは、講義中に折角カラーを使えるので、もっと明るい色を使ったらどうかと話したことに対して、自分たちの仕事では目の不自由な方を対象にすることもあり、その場合カラーはあまり意味がないので、健常者の感覚では考えないという話しには、少々考えさせられた。難しい問題ではあるが、こういう研修は一般的に健常者を対象にしているので、地味なカラーばかりを使用することは考えていないと応えた。警察関係の方々は、ちょっとわれわれの認識とは違っているように感じた。しかし、いろいろ考えさせられることも多い。そのせいか今日の受講者の作品は割合地味なものが多かった。明日「私の仕事図」を演習として作図してもらうが、どの程度配色を考えて明るいデザインで作ってくれるだろうか。