3時にモーニングコールを頼んでおいた。ベッドから起き上がる時に体調は大分良くなってきたが、まだ腰の辺りが痛む。それではと時間をかけてゆっくり動作を開始する。外は真っ暗闇である。チェックアウトして絵葉書を3通投函してもらおうとしたところ、この4ツ星ホテルでは取り扱わないということにはちょっとがっかりさせられた。それでは空港内で切手を買おうと思い6時前のこの早朝時だが郵便局は開いていないかとガイドのエライネさんに尋ねてみると、それも難しいといい、個人的に彼女に投函をお願いすることにした。一流ホテルなら宿泊客からのハガキ投函の対応ぐらい当然の業務だと思っていたが、それもお国変われば品変わるの類ということだろうか。ここは案内書か何かに注意書きとして書いてもらいたいものだ。
ハバナからトロントまで3時間余りの空の旅だったが、機内の寒さには閉口した。スェーターを着込んでも寒い。中には半袖、半ズボンの乗客も見かけられたので、きっと彼らも閉口する寒さだっただろう。往路と同じようにトロントでも一応入国検査を済ませたが、テロ防止対策とは言え、随分手間のかかることになった。
さて、トロントからは一路羽田へ向かう。この機内も寒い。今回の旅行はキューバという少々特殊な国だったので、かなり興味があったが、やはり革命の地を踏むことができて、カストロやゲバラの話を存分に聞き、カストロの生家やゲバラの住宅を見ることができたのは最大の収穫だった。もう2度とキューバを訪れることはないだろう。たった1度の経験ではあったが、得たものも大きかったと思いたい。