3397.2016年8月31日(水) キューバ最後の1日

 今日は明日の帰国に備えてサンチアゴ・デ・クーバからハバナへ移動した。早朝6時に空港へ向けて出発したのでホテルでは朝食は取れず、サンドウィッチ弁当を携帯することになったが、私は朝食をお粥と缶詰、そして緑茶で自炊することにした。幸い携帯湯沸かし器も新式を用意してきたので、さして問題はない。

 予定通り1時間15分のフライトでハバナ国内線空港に着いた。キューバへ足を踏んでから感じるのだが、とにかく緑が多いことで空港から市内へ向かう道すがら左右は緑で溢れている。道路の中央分離帯が緑で覆われている都市は多いが、それはほとんど芝生である。だが、ここキューバでは大木まで生えていて風当たりが実に爽やかである。

 それは降雨量が多いことが大いに与っている。午後にはキューバ全体に降雨があり、そのせいで土が更地となっている場所は極めて少ない。これらを含めて今回の旅行でキューバの気象が強く印象に残っている。

 さて、ハバナの中心地へ戻って来て港沿いのサンホセ民芸品市場へショッピングに出かけた。これほど1か所にまとまって屋内に屋台式でお店が立ち並んだ広大な場所は他に知らない。どこも同じような民芸品を売っているが、とにかく安い。また、ゲバラやカストロ関係のTシャツや帽子が販売されているのもこの国の特徴だろう。私も安さにつられていくつかのお買い物をする。

 昼食がそこから歩いて近くのビア・ガーデンだが、ビールの醸造所の屋内にある。中央部の舞台ではラテン・ミュージックのショーを6人のグループがやっていた。中々リズミカルで歌手が中々愛嬌たっぷりに腰をくねらせながら美声を披露していた。珍しいビア・ガーデンのランチとともに楽しいものだった。珍しかったのは、テーブルに持ってこられた生ビール給器の形だった。自分でひねるとビールがグラスに注がれるがその給器の筒のような縦長の器には初めてお目にかかった。

 その後は旧市内を池上さんの案内で散策に出た。キューバ最古のカテドラル、サンフランシスコ修道院、砦跡、などを回り、ヘミングウェイ所縁のバーや定宿だったHOTEL AMBOS MUNDOSなどを興味深く見学した。いずれもヘミングウェイの写真とサインが掲げられてあった。古い路地裏のような住宅街は、世界遺産として登録された旧ハバナ市内の特徴を如実に伺わせてくれる。最期の晩餐は、キューバ国内で33階建ての最も高いビルの展望レストランで通り今や通り相場となった伊勢海老を食しながら楽しい思い出話に楽しい時を過ごした。高層階から眺望するハバナの市街にも取りとめのない感慨に耽った。いよいよ明日は帰国となったが、5時にホテルを出発ということで10時前にはベッドに入る。

2016年8月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com