えらいヘマをやってしまった。バスタブでこけてしまい頭から外のタイル張りの床に落ちてしまったのだ。後頭部には大きな瘤ができて痛くてしょうがない。
実は今朝1時ごろ風呂に浸かってゆっくり休もうとバスタブにお湯を入れようとしたところストッパーがなく、止むを得ずシャワーに切り替えたがそのシャンプー中にバスタブ内で転倒してしまったのだ。バランスを崩して咄嗟にカーテンを掴んだがそのまま洗面所の床に後頭部を強くぶつけてしまった。大きなこぶができ、痛みが激しく、しばらく唸っていたがその後寝てしまった。ところが、朝起きてみると頭の痛みが小さくなるに従い、腰の周辺が痛んで思うようにベッドから起き上がれない。ゆっくり時間をかけて少しずつ体調を整えて漸く歩くことができるようになったが、ちょっと尋常ではない。取り敢えず、屋上のレストランまで上り朝食を済ませてこの様子を池上さんと偶々グループに同行している医師の荻野先生、看護師をされておられる娘さんにお話をし、今日の予定はこのまま様子を見るためにも出かけることにした。少しずつ痛みは解放に向かっていた。
ところが、午前の観光を終えてホテルに戻り3時間ほどベッドで休憩を取り夕食のためベッドから立ち上がろうとしたところ、今朝と同じ現象にすんなり起き上がれず身体が痛むばかりである。時間をかけて少しは痛みが引いたのを見計らって夕食に出かけた。
ところが突然降り出した雨のため、今夜の屋外ショーは中止となった。別のオプショナル・ツアーを企画してくれたが、真夜中の12時に開演ということだったので、身体のことも考えて諦めて不参加にした。年齢を重ねて来ると自分が意識しなくとも、不意に想定外のことが起きる。こういうアクシデントにどう対応するか少し考えた方が良いと思っている。
さて、今日の観光でキューバ人が何かにつけお祈りに出かける丘の上の‘Santuario Yaturived de la Virgen del Cobre’という教会を最初に訪れた。カトリック系の教会で日曜日午前中というせいもあり、ミサを行っていた。その後革命の発端となった「モンカド兵営」を訪れた。そこでは兵営のガイドさんの説明で1953年7月26日にフィデル・カストロらが兵営を襲撃し、政権側に捕えられ失敗に終わった革命の聖地を見学することができた。何と言っても生々しい現実を写真や関係資料によって説明を受けた。キューバや革命について思うところはいっぱいある。少々現実離れしているようだが、これこそキューバ革命が起きた現場なのだ。その後世界文化遺産にも登録されている「モロ要塞」を訪れた。写真が貴重なフランス語と英語の革命に関する書物を2冊買いこんだ。
革命に関する聖地を訪れ、これまで読み込んだ書籍と合せてカストロ、ゲバラ革命の形が少しずつイメージできるようになった。明日はまたアメリカ空軍の基地のあるグアンタナモ基地を訪れる予定だったが、どうなるのか。池上さんのお話しでは、アメリカとの話し合いの中で外国人観光客に見せる、見せないのトラブルが持ち上がっているという。折角見学に来たのだから、何とか見せて欲しいと願っている。