八木知研会長にお手伝いしていただきながら、気仙広域連合2日目の研修を無事終えることが出来た。初めて「合意術」を教えることになり事前の自己研修で、かなり学んだつもりではあったが、教えるとなるとまた話は別だ。会長がうまく受講者と会話してヒントを受講者に与えてくれたので、かなり効率良く進めることが出来た。出来上がった作品も昨日に次いで、なかなか立派なものである。私自身も大体教え方のコツらしいものを学んだので、これから自己研鑽に励みながらもっとレベルアップして、受講者にさらに納得出来る「合意術」を教えられるよう努力したい。
帰りは、森さんに車で研修会場の陸前高田から一ノ関まで送っていただき、随分時間をセーブ出来た。くねくねしたJR大船渡線に沿った山間の道路だが、大きなカーブを切ったループ線の道路と橋など、珍しい景色に興味をそそられる。受講生も良い方ばかりで、気持ちのよい研修だった。まぁ2日間全力投球したので、やや疲れた。
昨日アフガニスタンで誘拐された「ペシャワール会」の農業専門家・伊藤和也さんが射殺体となって誘拐現場近くで発見された。伊藤さんは先日解放された横浜国立大生や、数年前拉致され殺害された飯塚市の青年とは目的が異なる。伊藤さんは心からアフガニスタンの農業復興のために力を注ぎ、言葉も覚えて土地の人々との交流も強めて、効果が出ていただけにこういう悲惨な結果は残念である。これから民間の現地支援事業は難しくなるし、現在海上自衛隊がインド洋海上で活動している石油補給活動も特措法が絡んで微妙な問題となったような気がする。
今日の新聞もテレビもあまり見ていないが、夜遅く帰ってきてニュース番組を見るとやはりこの問題を大きく取り扱っている。折も折、早稲田出版の大塚編集長から、殺害されたジャララバードはカイバル峠から僅か50マイルで、次作品の描写に臨場感が表れているとのメールがあった。小中陽太郎さんからも話題の地でもあり、書評でうまく取り上げてもらえればよいですねとメールをいただいたばかりだ。
8年前にカイバル峠を訪れたとき、感じた不気味さはやはり世界中の他のどこよりも、奇妙な空気が充満していたような気がする。
それにしても、また日本人に犠牲者が出てしまって残念でならない。伊藤さんのご冥福をお祈りするばかりである。