玉川青色申告会の「個人事業主のための複式簿記記入」3回講座の第1回講習会に出席した。受講者は8人でこじんまりした講習会だった。会員のために安くサービスして、理解してもらおうとの試みであり、実際聴講していて系統立った説明に大いに納得した。預金通帳も公私をはっきり分ける点等は少々無理ではないかと思えるが、節税のためにはやらねばならないのかなと思う。どうしたらよいのか少し検討してみようと思う。やはり、系統づけて説明されると分りやすい。あと2回分あるので、しっかり勉強したい。
先日来「知的生産の技術研究会」八木哲郎会長から、ソウル(韓国)で行われる韓国の定年退職者の会合で八木会長の替わりに講師を務めて欲しいと依頼されていたが、昨日会長にお引き受けすると正式に回答した。ちょっと戸惑いと逡巡もあった。講演日が11月8日(土)で、生憎日吉で開催される慶応義塾創立150周年記念式典と重なり、それに出席する予定だったからである。式典参加の希望者が多く、幸い抽選で当たり出席できるのを楽しみにしていたところだった。
しかし、講演会は韓国政府がらみのプロジェクトの一環のようで、考えようによっては自分を飛躍させる良いチャンスでもあると思い、一丁やってみるかというくらいの気持ちでお引き受けすることにした。スピーチ内容を同時通訳で韓国語に変えてくれるらしい。韓国語はまったく分らないだけに、受講者次第では英語でもよいと思うのだが、肝心の韓国の人たちが英語を全員が理解できないとあまり意味がない。どんなニュアンスで自分の言葉が韓国語に訳されるのか、別の意味で興味もある。
講演のテーマは定年退職者に、これからの第2の人生をいかに有意義に過ごすかと言うことを、日本人のケースも交えて韓国人定年退職者が納得するような話をして欲しいということらしい。
韓国では、今経済停滞を反映して「サオジョン時代」という言葉が流行しているそうだ。サオジョンとは「45歳定年」とも言われる厳しい社員選別の実情を指した言葉で、西遊記の「沙悟浄」の韓国語読みで「サ=4」「オ=5」「ジョン=定年の定」の発音と同じことからこう呼ばれているそうだ。労働者にしわ寄せが来て、60歳どころか45歳というのだから、現実的ではないかも知れないが働く人々にとっては相当深刻である。持論の「人生三分活動期説」を下敷きに話してみるのも面白いかなと思っている。まだ、詳細は分らないが、これから韓国の社会保障制度、福祉制度、年金、定年制度等について研究しなければならないし、日本人で定年後元気に活躍している人たちも調べてみようと思う。定年者のことを韓国では「隠遁者」というようだ。隠遁ではもう山の中へでも逃避してしまうようなイメージなので、ネーミング自体も代えた方がいいのではないかとつい余計なことまで考えてしまう。
まあ、お引き受けする以上全力を尽くして、聞いてよかったと韓国の「隠遁者」に納得し、喜んでもらえるようにしたい。