昨日の農水大臣と農水事務次官の辞任にまで広がった事故米問題はまだまだ蔓延して、西日本地域一帯に拡大しているかと思っていたところ、ついに愛知県の学校給食にまでカビ米が混入され、5年間で実に45万食がオムレツとして提供されていたという。開いた口が塞がらない。
これだけ国民に大きな不安を与え、国民の健康を害する行為を行いながら、農水省はトップが辞めるだけで、他に直接関係した責任者の結果責任が問題にされないのはなぜなのか。
これはいつも通りお役所内は何をやっても許される治外法権的聖域になっているからであり、業務上の悪事は個人的な事件以外は如何に常識から逸脱するものであっても罪を追及されることはないからなのだ。
数日前に舛添要一・厚生労働大臣が明らかにした厚生年金の意図的減額件数が6万9千件に上がるという。意図的に数字を書き換えたと大臣が認め、年金受給者に大きな被害を及ぼしていながら、この悪質な改ざんに関わった職員を過去にまで遡って処分しようとの考えなんて一向に役所内から出てこない。民間企業なら社長辞任、担当役員降格・減給、担当部長左遷・減給、担当者解任・減給だろう。
こうなったら大臣は自ら先頭に立って身内から処罰するしかないだろう。場合によっては刑事告発をしてでも悪事を犯した責任を追及する。昨日の浅野史郎・前宮城県知事の話に照らしてみても、どうも役人というのは役人以外の人間、ましてや自分たちの食い扶持をいただいている一般国民を馬鹿にして、嘗めきっている。とんでもない連中だ。それでいて高待遇に甘えている。もうこうなったら、役人の体に張り付いている「高給料」「高ボーナス」「天下り余得」「恵まれた年金」「ふんぞりかえり椅子」「居酒屋タクシー」「威張り虫」「プライド」等々をひとつでも引っ剥がすより術はないのではないか。その第一歩として、役人にボーナスを支給するのを止めることにしたらどうだろう。以前から思っていたが、役人にボーナス支給は不可解だし、その必要はない!
そもそも「ボーナス」というのは、成果報酬である。民間企業で役員と社員が一丸となって努力して予想以上の利益を生み出した、その活動に対してご褒美としてキックバックを得るというのが本来の意味である。役人は当たり前のことを当たり前にやることを求められて、それを承知して役人になっている。成果報酬の入り込む余地なんてないのである。まして、成果を出すどころか、マイナスの仕事をしているのがほとんどの役人どもではないのか。まったくボーナスを支給するに値しない。もう少し時間的な余裕ができたら、「役人ボーナス支給反対運動」の活動を始めようかと思うくらいである。