500.2008年9月25日(木) 安全な?米原子力空母横須賀入港

 今日から始まる多摩大学の「現代世界解析講座」秋季学期の第1回は、監修者の寺島実郎氏の講演で始まるので興味があったが、玉川青色申告会の第2回複式簿記講習会とダブったので、残念だが青色申告会の複式簿記講習会を優先した。複式簿記の何たるかがあまりよく判っていなかったが、振替伝票の記入、総勘定元帳の記入を実際に練習してみて、少しは分ったような気になってきた。やはりこういうものは、実際に演習を積んでマスターしていくことが重要だと思う。それでもやはり来年3月の個人事業者としての申告は初めてのことでもあり、これからも悩みが尽きないような気がする。

 今日横須賀港に米原子力空母「ジョージ・ワシントン」が入港した。横須賀市民の入港反対の声を押し切って、アメリカの都合のいい言い分に、唯々諾々と従った日本政府はまったく反対の意思表示をすることもなく要望を受け入れた。つい最近も唯一の核被爆国で、核拡散反対の先頭に立つべきわが国が、国民がまったく預かり知らぬ間に核不拡散反対の立場に立っていた事実を思い知らされたばかりである。元をただせば、自衛隊の前身である警察予備隊の設置に始まり、日米安保条約締結の流れの中でも、非核三原則を堅持するという強い覚悟をしてきたが、国連の強い要請によるPKO活動の一環であるとか、テロ撲滅とのこじつけによって強引に、イラク戦争に加担したり、アフガニスタン攻撃を後方支援したことである。日本政府が同盟国同士の約束によって行動すると言ってはいるが、このことは実は国民の安全をないがしろにして、国民を裏切ろうとする行為であり、不誠実さと狡さを露骨に曝け出している。

 今度の米空母の横須賀基地母港化の動きに対して、政府は日米同盟に基づくものだとアメリカ政府と同じことを言っている。アメリカ政府は、日本国民の放射能洩れを心配する反対の声に対して、事故はいままで起きていないから心配要らないと言って真剣に取り合わない。過去に事故がないから将来も事故はない、などと子供だましのような屁理屈を誰が信じるだろうか。現実に、安全と言われた原子力潜水艦が2年前には長崎で放射能漏れ事件を引き起こしている。今度の「ジョージ・ワシントン」だってハワイ沖で火災を起している。空母には軍事上の機密があるかも知れないが、日本側の立ち入りチェックも認めていない。これではとても信用なんか出来ないではないか。共産党からも、社民党からも今のところ空母入港に対して反対の動きがない。

 ダシに使われているのは、日本国と日本国民である。

 時も時、夕方になって、その横須賀地区を地盤とする小泉潤一郎・元首相が引退を公表した。麻生首相が決まったこの時期に、さっと身を引く辞め方も小泉流で鮮やかと思いきや、ちゃんと後釜を用意していた。何とその後継者が小泉氏の次男だという。またまた嫌な世襲ではないか。小泉氏らしからぬ禅譲だが、そのやり方は小泉氏が最も嫌った旧体質丸出しではないか。はっきり言って政治家なんて一皮剥けばどいつもこいつも腐りきっている。

2008年9月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com