期末の今朝起きてテレビのスイッチを入れた途端、ニューヨーク株式市場が対前日777$も暴落したことを知りびっくりした。同時に、アメリカ下院議会は金融機関からの不良資産買取制度を含む緊急経済安定化法案を否決したとも伝えていた。あれっ? 昨日の夜のニュースでは民主、共和両党の幹部の間でほぼ話し合いがついて、条件付きながら75兆円を支出する法案が議会を通過する予定だった。土壇場のどんでん返しは与党・共和党議員の造反だった。民主党が4割、共和党が7割もの議員が瀬戸際で反対した。まさに異例の事態である。
ニュース解説では、国民が強く反対しているということと、任期満了のブッシュ大統領の求心力が弱まっていることが原因と論じている。777$は下げ幅としても史上最大の下落幅である。これに引っ張られた日本市場も東京終値が対前日483円の暴落ぶりだった。
アメリカ国内に淀む金融不安が漂う中で、影響を受ける日本がこれから解散、総選挙など出来るのか。加えて、麻生首相は今年度の補正予算を何とか通そうと考えている。直ぐ解散するかどうかは、結局明日の小沢民主党党首の代表質問次第だろうか。それにしてもアメリカ市民の意思の強さと、結果的にはどうあれ、政府の行動を差し止める権利意識の強さには、感心するばかりである。はたしてアメリカの景気はこれからどうなるのだろうか。すでに、その影響はアジア、ヨーロッパばかりでなく、ロシアにも及んでいる。
駒沢大学講座の菱山講師と片山講師の2つの講義で、昨日の首相の所信表明演説と中山前国交相の失言に対して厳しい指摘と批判があった。菱山講師は政治部に属して近くで取材していた経験上、首相の所信表明からは何のメッセージも伝わってこなかったと手厳しいコメントをされた。中山氏に対しては、話にならないとのコメントをされたが、私もまったく同感である。
菱山講師が入室早々、学生たちがひとりもいないのにきょとんとされ、何か行事でもあるのかと気にされていた。結局1人2人と遅れて5人の学生が入ってきたが、菱山講師としては最初からいないのが腑に落ちないようだった。講師が最初から学生にいて欲しかった理由は、私の「自己紹介図」を学生に説明する(させる)ためで、引っ込み思案気味の学生たちにもっと積極的に行動して欲しいとのことであった。菱山講師には、大分ヨイショされてこそばゆい気持ちでもあった。