オバマ旋風が吹き荒れている。まさに勝てば官軍である。アメリカ大統領として始めてのアフリカ系黒人である。オバマ氏に大きな欠点は見当たらないし、これまでの選挙運動におけるアグレッシブで誠意のあるパフォーマンスは好感を持って迎えられたと思う。テレビではケニヤに健在の父方の祖母が田舎の集落で生活しているサマまで見せて、苦労した親の世代を偲ばせている。
各国の首脳が早速オバマ氏へ祝電やら、お祝いのスピーチを贈っているが、ロシアのメドベージェフ大統領は嫌味の一発をかました。実にロシアらしい。アメリカのミサイル防衛施設(MD)の東欧配備への対抗手段として、ロシアの飛び地、カリーニングラードにミサイル基地を作ることを宣言した。どうも米ロはかつての2大強国だっただけに、今もお互いにそりが合わないようだ。ロシアはアメリカのMD施設をかく乱するために、妨害電波装置もカリーニングラードへ配備することも言明した。
麻生首相は相変わらずぐずぐずして祝電を贈った素振りもない。まったく空気が読めないのではないかと思う。
午後突然ローマにいる赤松幹之さんから長距離電話があった。取り立てて緊急とか、大事な話ではなくご機嫌伺いの電話だった。以前にパキスタンの仕事をしていて機会があれば手伝って欲しいような話があったが、好意は謝してお断わりしていたところ、ムシャラク政権が崩壊してプロジェクトもダメになったという。それにしてもよく後から後から政府がらみの話をまとめるものだなぁと驚くばかりである。今はガーナと中央アフリカのプロジェクトに関与していると元気そうだった。今更身体を使って海外で動く気はさらさらないが、今年64歳になったという赤松氏は元気いっぱいである。積極的に関わることはできないが、彼が事業に成功するよう出来る範囲で応援してあげたい。
さて、明日から韓国である。ぎりぎりまで追い詰められたが、何とか資料も作成したので、あまり固くならずに聴衆に喜んでもらえるよう、アットホームな雰囲気の中で楽しんで話してきたい。