548.2008年11月12日(水) 物事を決められない首相と軽佻浮薄な知事

 漸く「定額給付金」の形がちょっとばかり見えてきた。しかし、相変わらず細かい点は先送りにし、国の政策であるにも拘らず事務手続きを地方自治体に丸投げし、地方に負担をかけることになる。決まったのは支給金額だけで、細かい点、特に高額所得者の所得制限枠を決めるのは地方に委ねるという。まだ法律すら通っていないが、こんな法案は見たことがない。トップの麻生首相に確たる哲学や信念がないから、法律ひとつを作り実行するにしてもふらふらしている。まだ「定額給付金」を支給すると発言しただけに過ぎない。安倍元首相に勝るとも劣らないお粗末ぶりである。

 またひとり馬鹿な知事が現れた。兵庫県の井戸敏三知事である。何が井戸知事を馬鹿と言わせるか。近畿ブロック知事会議で「関東大震災なんかが起これば(首都圏は)相当ダメージを受ける。これはチャンス。首都機能を関西が引き受けられる準備をしておかないといけない」と駄弁を口にした。こういう他人の不幸を喜ぶような無神経な人間は人の上に立つ資格がない。ましてや兵庫県は阪神・淡路大震災で大打撃を受け、全国から支援の手が差し伸べられた経験があるはずである。やはり言うことが元役人である。人の弱みが分らない。石原都知事がいみじくも言っていた「役人の浅知恵だな」と。井戸知事は自らの暴言に対して、反省はするが謝罪はしない。見上げた図々しさである。他県の知事からも批判的な意見が寄せられている。こういう人を知事に選ぶことは、何と言おうと兵庫県の民度の低レベルを表していることになるのではないか。

 この井戸知事にしろ、田母神前航空幕僚長にしろ、いずれも傍から注意され、批判されても一向に気にしない。強情というより唯我独尊である。こういう個性的で自己主張の強い人間が、人を指導するようになると余程注意を払って監視していないといけない。この馬鹿な知事にも監視人がいたのかどうか。

2008年11月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com