今日はちぐはぐと感じ入った講義が入り混じった1日だった。
とにかくプリンターが故障してしまったので、修理に出すつもりで自由が丘のヤマダ電機へ行ったが、年末でもあり修理期間が1ヶ月近くかかり、修理代も7,000円から9,000円もかかると言われ、それほど金と時間を使うならと買い換えた方がムダがないと考え、14,100円で新しいプリンターを買ってしまった。帰宅してデスクトップのPCに電源を入れると瞬間的に画像が映ったがすぐ消えてしまい、これも故障してしまったようだ。明日ソニーの案内センターへ電話で聞いてみるが、これも故障だとすると修理に若干かかり、心配なのは記憶装置にあるメモリーが消滅していないかということである。
午後定期受講でPCを習いに行き、現在のHPを1頁分追加して「著書」欄を設けるつもりで忘れかけた画面の作り方を教えてもらう。HPを使ってもっともっと拙著をPRしていきたい。
その後3回目となる「岩波市民セミナー」受講のため神保町の岩波アネックスビルへ向かう。この講座は、講師の原寿雄氏が素晴らしい。今日も2時間半に亘って83歳の原講師が自分の職業上の経験と考え方を熱心に話された。60年のジャーナリスト人生だが、順風満帆でもなかったようだ。しかし、ジャーナリストとして1本筋が通っておられるし、精神的に随分タフな方でもある。失敗談も語られた。靖国神社A級戦犯合祀問題で朝日新聞に出し抜かれたことが忘れられないと仰った。
今日の講義の中で、特に印象に残っていることは、ジャーナリズムの内部的自由という点で日本はヨーロッパに比べて本当の自由は遅れているということと、毎日新聞は経営不振に陥ったが、自由な報道という点では、一番しっかりしていると述べられたことである。更にジャーナリズムは常に政治より上位にいなければいけないと仰ったことである。調査報道ということについても持論を述べられた。受講者は20名程度であるが、ほとんどがジャーナリストのようであり、原講師の話に熱心に耳を傾けていた。ジャーナリズムの真髄に触れるような講義だった。
来週は最終回であり、質問を事前に提出して欲しいとの事務局の話だったので、イの一番に今年1月死者40名を出した韓国利川市内の冷凍倉庫爆発事件に対する日本側マス・メディアの対応と不審な隠蔽的取材について疑問を提出しておいた。原講師は何と答えられるだろうか。
その席上駒沢大の同じ受講生仲間の方から、拙著を見せられ近くの書店で購入したと言っていたが、有難いことである。