昨日の原寿雄講師のセミナーを紹介してくれた片山正彦講師による駒沢大の公開講座も今日が最終回。講師がご出身の共同通信本社ビルを見学させていただけることになった。前もって見学させていただけることが分って楽しみにしていたところである。汐留サイトを訪れるのは、実は初めてであり、周辺環境がまったく分らない。しかし、随分想像したいたものとは変わっていた。かつての国鉄操車場跡の広い敷地に、大企業のテクノビルが集中して建ち並んでいる。外資系ホテル、日本テレビ、住友、資生堂等の近代的ビルが立ち並ぶ中にご自慢の共同通信ビルがある。小学生の頃に朝日新聞社を見学したことがあるが、報道の現場を見るのはそれ以来である。
一口に言って新聞社の職場環境は大きく変わったと思う。埃、汚れ、煙、雑音らしきものが入り混じっていた仕事場は、1人ひとりが黙々と仕事をする場へ変わって行った。明るく清潔な感じである。少なくとも各家庭へニュースを配信する震源地なので、こういう清潔感のある場から送り出して欲しいものである。その点では、昔のマス・メディアに比較してすっきり気持ちの晴れる仕事の場である。建物内部の構造といい、照明効果といい、斬新である。この建物を地下から地上23階まで共同通信が使用している。建物内部の中央部が吹き抜けとなって階段があり上下フロアの仕切りがないのもよい。
途中いわゆる社員食堂の個室で片山講師を交え9人で懇親食事会。「汽笛一声新橋を~」にあやかってレストランの名も「KITEKI」というが、中々気の利いたご接待に与ってしまった。セキュリティ上の配慮から社員の食事は「KITEKI」で食べるか、外出先、或いはここの出前に依頼しているという。時間的にも外信部のように24時間スタッフが業務を続けるために、個室の宿泊施設も完備されている。片山講師には施設の案内から、この食事のお世話まで随分甘えてしまった。完全に理解出来たわけではないが、現代のマス・メディアの司令塔の姿として、ある程度のイメージは想像することができた有意義な見学会だった。
今日早稲田出版・大塚編集長から拙著「停年オヤジの海外武者修行」が在庫不足になったので、増刷することにしたと連絡があった。先月23日に初版発行以来まだ1ヶ月も経過していない段階で、この重版は嬉しい限りである。増刷に当って2,3の注文事項を伝えた。