585.2008年12月19日 不況になると変なことばかり起きる。

 ソニーのサービスセンターとVAIOデスクトップの不具合について話し合ったが、VAIOのPCはスイッチを入れても起動せず、結局修理のために今日引き取りに来てもらった。幸い他の2つのノートパソコンが使えるので活動に支障はないが、PCというのは周辺機材を含めてよほど故障の際の対応を普段からしっかり考えておかないととんでもないことになる。

 昨日の続きで今日も新聞紙上はすべて不況にからむ異変や事故のオンパレードである。日銀が昨日アメリカのFRBがゼロ金利政策を採ったことに倣い、金利を0.3%から0.1%に下げることを決めた。同時にコマーシャルペーパー(CP)の買い取りも行うという。一種の禁じ手である。CPを買い取った企業が倒産でもしたら、日銀が責任を負うことになる。中央銀行がそこまでやってもよいのだろうか。中央銀行とは、政府と市中銀行の間にあって金融政策を指導するもので、一般の商業活動に類するものには関与すべきではないと思っていたが、そこまで市場に介入してくるようになると商業活動に携わっているような印象を与える。まあそのくらい今の経済情勢が霧の中にあるということだろうか。

 他方で、企業スポーツの撤退が国内外を問わず注目を浴びているが、日本でもアイスホッケーの西武、アメリカン・フットボールのオンワード等の一世を風靡した企業チームが撤退するのは哀れな気がする。特にアイスホッケー界に対する国土計画から西武へ引き継がれた西武グループの貢献は計り知れない。海外でも大リーグやヨーロッパのサッカーチームに対する企業の支援が厳しくなっているらしい。

 一方で奇妙というか摩訶不思議な出来事もある。先日駒沢大学で資産運用資金が金融危機により、デリバティブ取引で約154億円の巨額損失を出したとの報道があった。気の遠くなるような金額である。今朝の朝日のトップ記事は、その責任を追及された大学理事長以下理事が解任されたというものだ。かつて資金潤沢な組織はその運用により、かなり純利益を生み出していたという噂はかねがね耳にしていた。今回の金融不安さえなければ、引き続き安定した利益を得ていたことだと思う。ただ、資金運用により損失を出した以上管理責任者は、その責任を追及されても致し方あるまい。駒沢大学以外にも愛知県の南山大学で約34億円、愛知大学で約28億円の損失が明るみに出た。げに恐ろしきは資金運用という実体経済とかけ離れた形のないものに頼ることである。

2008年12月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com