3269.2016年4月25日(月) 東京オリンピックの新エンブレム決定

 2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、昨年9月に撤回した旧エンブレムに代わり新しいエンブレムを今日発表した。先日一般応募作品約1万5千点の中から4作品が最終候補に選ばれ、そのデザインが公表されていたが、今日その4点の中から最終的に公式エンブレムが選定された。

 新エンブレムのデザインは下段にある五輪のマークを別にすれば、藍一色で江戸時代の市松模様を採り入れたもので、他の色彩豊かなデザインに比べてやや地味に感じる。国民から寄せられた意見には、「日本らしさ」「伝統」を感じるとの意見がある一方で、「地味」「躍動感がない」とのネガティブな声があったと聞く。私も個人的には、もう少し派手さを加えてカラーフルで日本の象徴である「桜」か「富士山」をあしらったデザインにして欲しかったというのが本音である。しかし、すでに決定した以上あれこれ言っても始まらない。いずれにせよ東京大会のシンボルマークとして決定した以上世界的に愛されるエンブレムとなるよう、組織委員会にはしっかりPRして欲しいものである。

 今日の日経夕刊にちょっとどうかと思う事象を扱った囲み記事が載っていた。公益社団法人北海道観光振興機構が昨年8月に発行した中国人向けの北海道ガイドブックについてである。

 何でも同ガイドブックで中国人は常識がないと決めつけていると中国人から指摘されて改定したという次元の低い話である。発行元では、内容が誤解を受けないよう訂正し、表題を「北海道旅行心得」に変えて英語版ガイドも同時に発行したという。

 中国人旅行者の数が増えるに従い、部屋を汚したり、騒ぐケースが散見され、宿泊施設では一部に中国人旅行者の受け入れに尻込みする例が見られるという。それがこのガイドブックを発行した理由だというが、標的にされた中国人にとっては事の是非は別にして面白い筈がない。機構の気持ちも分からないわけではないが、これは機構側の無神経な勇み足ではないかと思う。何よりも観光には、滝川クリステルさんが言っていたように「お・も・て・な・し」の気持ちが必要だろう。

 さて、今回の「平成28年 熊本地震」について、政府は激甚災害に指定することを決定した。復旧のためには地元自治体だけでは、とても再建不可能だと蒲島郁夫知事が国に激甚指定の要請をしていたが、これである程度財政支援は得られる。だが、被害が大きかった熊本県内7市町村では、倒壊などの恐れがある危険と判定された建物が36%に上るという。震災関連死も増え続け、なお余震が頻発し、阿蘇山北西部に新たな断層も発見された中で、復興への道筋はまだまだ先が見えない。

2016年4月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com