596.2008年12月30日(火) 終わり悪けりやすべて悪いか。

 年末の大掃除というのは、師走13日から始める習慣になっているそうで、いよいよ押し詰まってくると、静かに年神様をお迎えする気持ちと状況を作ることになっていて、普通大掃除はやってはいけないらしい。だが、その中で1日だけ掃除をやってもいい日というのがあって、それが今日30日だそうである。そんなことはあまり意識しないが、一応新年を迎える準備だけはしておくべきと、掃除の序に松飾りを門扉から玄関にまで飾った。これで形だけは年神様を迎える準備ができた。各室内は妻が片付けて、以前と違い老夫婦だけになるとあまり整理することもない。

 そして、書き残した年賀状と郵送物を持って近くの特定郵便局へ行ったが、局内には一人も客がいなくて拍子抜けだった。局員に聞いてみると彼らも意外なほどの閑散ぶりに意外だと言っていた。昨日訪れた時は行列だったので、或いは今日は休日だと思っているのかも知れない。

 兜町の東京証券取引所は、例年通り今日が大納会だが最悪の年末を迎えることになってしまった。日経平均株価は8,859.56円で年初に比べて過去最大の42%の落ち込みである。東証上場企業の時価総額は1年間で200兆円が消失したことになる。外為相場も円高の傾向は衰えず、1$=90円で、年初の112円に比べて20%も上昇している。この調子だと当分輸出産業の景気が復活しないのではないか。外国へでも行かなければ、普通の庶民にはぴんとこない円高だが、これが輸出企業にとっては想像以上にきつい。トヨタの赤字決算予想もその原因はそもそも円高によるものだ。今日の今年を振り返るニュースの中でも営業不振、不正規社員解雇等について、次々と報じていたが、一方的に企業側の発表を信じ、黙っていて良いのかと思う。どうも本質とか正論が議論されていないような気がする。

 例えば、ソニーはつい最近国内外の事業所で正社員8,000人を含む16,000人の従業員を解雇すると発表したが、これだけ多数の従業員を一気に、しかも突然解雇するのはいかにしても強引で、無責任な気がする。営業計画、雇用計画、成長予測等々についてソニーのような世界企業なら、独自の調査網を駆使して早めに手を打てる情報をいくらでも取れたと思う。そうすれば、これほど酷な解雇問題を表面化させることはなかったと思う。これは明らかに経営者に大きな責任があると思う。いずれにしても嫌なことの多い1年だったように思う。

2008年12月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com