603.2009年1月6日(火) 転機のアメリカはどう決断するのか?

 イスラエルのパレスチナ・ガザへの攻撃は益々激しさを加えている。いつになったら戦火は止むのか。サルコジ仏大統領のイスラエル政府との即時停戦調停は結局失敗に終った。パレスチナ暫定自治政府を代表するファタハは停戦を受け入れる姿勢を示したが、過激派のハマスがイスラエルの存在自体を認めない態度を取っていて、イスラエル側が妥協することを拒否した。この間国連はまったく無力である。アメリカが反対するとこうもすべてが機能しなくなるものか。その意味では反面教師のように、アメリカはその存在感と力を見せつけてくれたようなものである。

 アメリカにしても、今はそれどころではないというかも知れない。自動車産業ビッグ3の経営不振は落ちるところまで落ちて、政府が相当な覚悟で資金援助しないと数ヶ月でまた行き詰まるそうだから、えらいことである。どうしてこうもジリ貧になるまで誰も緊急事態に気がつかなかったのか。3社の販売実績は対前年18%減である。アメリカ市場におけるシェアが50%を割った。

 アメリカ政府にとって政治的、外交的、かつ経済的に清水の舞台におけるシビアな決断を迫られている。オバマ次期大統領はまだ公式に動けず、さりとてメッキの剥げたブッシュ大統領では、説得力と指導力を失っている。さあ、アメリカさん、どうする?どうする?

 今朝の日経紙によれば、各地方自治体に「隠れ債務」が30兆円あるという。これまで地方債など自治体が抱える借金は約200兆円とされていたが、このほかに企業などが積み立てている退職給与引当金が加算されていないことが明らかにされた。損益計算書は作っていたが、貸借対照表が作成されていなかった。これで当然かかる経費が帳簿から落ちていたことになる。これにしても今まで誰も気がつかなかった、放っておいたこと自体が怠慢でずるいやり方ではないか。都合の悪いことは表に出さない役所の隠蔽体質が、こういうところにも表れている。

 ところで個人的に昨年秋辺りから血圧が上昇気味で、このところ上が160前後になってきて、些か心配になったので、森内科で診てもらったところ、下は比較的安定しているので、今服用している血圧降下剤を現段階でワンランク・パワーアップした降圧剤に代える必要はないとの診断だった。寒い時期を考えて仕事にあまり精を出さない方がよいとアドバイスされた。それは、その後松本整形外科で診てもらっても同じことを言われた。松本先生からも少し仕事の手を抜いたらどうかと言われてしまった。昔からどうもひとつのことに掛かりきるとそれに没頭してしまう熱中症のキライがある。年齢を勘案して、ゆっくりゆっくりを心がけるよう自戒したい。

 正月明けということもあり、いずれの医院も千客万来で随分待たされた。混雑する整形外科へ中年のインド人夫婦と妙齢の娘がやってきたが、狭い待合室で大声を出してペチャクチャ話し続けて煩くてしようがない。他の患者も迷惑そうな顔をしていたが、話を止めるどころか、オクターブの高いインド方言は一向に止む気配がない。ついに見るに見かねて、もう少し小さな声で話してくれと英語で注意したら、母親が不満そうな顔をしながらも、少し小声になった。だが、その内に揃って外へ出て行ってしまった。あの後彼らは戻ってきて診察を受けたのだろうか。あの大声があのインド人親子にとっては当たり前の話し声なのだろうか。はた迷惑も甚だしい。インテリ親子に見えたが、節操のない外国人にも困ったものである。 

 思い返すと、昨年多摩大学でおしゃべりを止めない学生を怒鳴りつけたことといい、相変わらずわが若気の至りは止まるところを知らない。血の気が多く衰えるどころか、益々意気軒昂である。

2009年1月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com