614.2009年1月17日(土) 阪神・淡路大震災、満14年目を迎える。

 阪神・淡路大震災から今日で満14年になる。その当時は地震であんなにびっくりしたことはなかったと思った。朝起きてテレビ画面で神戸の街の至るところから黒煙が上がり、アナウンサーが絶叫口調で被害の甚大さを訴えていた。6,434人もの尊い生命が犠牲になった。今でもあの時の興奮が甦ってくることがある。

 しかし、その4年後である。実害はなかったとは申せ、自分自身も大地震に巻き込まれる当事者になってしまった。トルコのチャナッカレで20世紀最後とも言われた大地震に遭遇してしまったのだ。まさか外国の地で自分自身があのような大災害に巻き込まれるとは思ってもいなかった。ホテルの7階に宿泊していた明け方に、突然大揺れに揺れた地震は、多くの建物を倒壊させ、1万7千人もの被害者を出す大参事となった。その件については、近著「停年オヤジの海外武者修行」に1項目分まとめて書いた。今となっては懐かしい気がしないこともない。結果としてこのトルコ大地震は、私が書物を書くに当って題材の一部を提供してくれることになった。地震を通してトルコの文化の一端を知ることも出来たし、中世オスマン・トルコ文明の骨太さも学ぶことができた。幸い本書は、増刷されることになり、重版が昨日手元に届いた。初版の出来上がりから出版社に修正をお願いした、帯表紙のコーティングと本文中の写真の陰影箇所が、希望通り良く出来ていて満足のいくものである。これも何とか在庫ゼロにして、第3刷にまで持って行きたい。

 さて、最近の内外ニュースのうちで最も脚光を浴びているのは、外国ではイスラエルによるパレスチナ・ガザ自治区への攻撃であり、国内では不況に伴う企業の人員解雇である。

 イスラエルはリブニ外相をワシントンへ派遣してライス米国務長官と緊急会談させて、停戦へ向けた下打ち合わせをやっているようだ。しかし、イスラエルの行動には、国際批判の厳しい目を反らせ、早目に有利な条件を勝ち取りたいとの思惑がミエミエである。その思わせぶりなパフォーマンスは、ハマスの意向に一切耳を傾けることなく停戦を一方的に宣言する戦術に出ると噂されている。なんとまあ手の込んだ身勝手なことを考えるものか。そのイスラエルの考える姑息な手段にアメリカも手を貸そうというのだから、民主主義のご本尊を自称するアメリカも始末に終えない。やはりアメリカはイスラエルとは手を切れないのだ。死者はすでに1,100人を超えた。

 国内問題では企業の非正規社員解雇問題で、新たに三菱自動車が1,600人を解雇するという。トヨタ自動車では、国内生産を半減するというから、いずれ社員解雇につながるだろう。一向に曙光が見えてこない。

 残念ながら新年早々あまりめでたい話はない。

2009年1月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com