まもなくバラク・オバマ氏がアメリカ大統領に就任する。もう何日も前から就任式のリハーサルが繰り返され、当日の式典に参加する聴衆は過去最大とも噂されている。国内外が多事多難の中で、政治的に世界の最高位と見られている職責を全うするには相当の能力を発揮し、課せられた重い責任を果たさなければならない。時差の関係で日本にニュースが伝えられるのは明日になるが、今後オバマ氏の実行力がどのように発揮されるのか見守り続ける必要がある。個人的にはかなり期待が持てるような気がする。
コロンビア大学のカーティス教授によれば、オバマ氏は①感情的にならない、②ナショナリズムを煽らない、③理念、政策がぶれない、④難しい問題を分りやすく説明する、と評価している。確かにオバマ氏は、終始冷静で賢明な対応をとる。これが国民の安心感を呼ぶのだろう。翻ってわが麻生首相はどうか。オバマ氏とはすべての面で対極にあるのではないか。
オバマ新大統領がどんな就任演説を行うのか、この点でも世界が注目している。引き合いに出されるのは、リンカーン大統領であり、ケネディ大統領である。それぞれに簡潔にして、説得力のある格調高い名スピーチで、とりわけ若者の共感を呼んだ。オバマ氏もきっと世界中の人々を唸らせ、後世に残るスピーチをやってくれるものと期待している。
今年初めての「酒のペンクラブ」例会が六本木の「All of me club」で開催された。このクラブはJAZZクラブで毎晩ライブを行っている場所なので、いつもとは少々勝手が違う。クラリネット、ギターとベースのトリオが生演奏をやってくれた。しかし、何であれ生とか、本物というのはやはり良いものである。
昨日「知的生産の技術研究会」秋田事務局長から、「知の現場」出版計画について、交渉した東洋経済新報社から、好感触を得たとメールで連絡があった。知研としては久しぶりの書籍出版事業計画であり、企画書自体は時宜を得た内容だと思うので、うまくいくといい。私も編集スタッフの1人として、これから多くの著名人をインタビューしていく立場上、アイディアをどんどん出していきたいと考えている。
元朝日の加納隆氏さんから拙著を新聞の「書評」に取り上げてもらうひとつの方法として、直接新聞社学芸部「書評」係宛へ送付するのもひとつの方法であるとアドバイスをいただいたので、今日全国の新聞社の中から37社へ拙著を郵送した。取り上げていただければ有難いし、この先も第3刷への道が開けてくるかも知れない。多少の期待をしながら待ちたいと思う。