621.2009年1月24日(土) マス・メディアに隠蔽工作はないか?

 夕べ遅く小学校のクラス会から帰宅して風呂に入り自室に入る直前に、オバマ米大統領がイスラエルについて好意的なコメントを発表したとのテレビニュースをちらっと見た。就任直後で世界が注目するこの大事な時に、あまり刺激的な発言はしないだろうと思っていたので、一瞬オバマ新大統領もブッシュ前大統領同様にアメリカ国内に根強い親イスラエルの世論に引きずられて、イスラエル殺人鬼派かと実はがっかりした。どんな意図でイスラエル寄りの発言をしたのか今朝の新聞を楽しみにしていたところ、朝日にも日経にもオバマ関連記事は、大統領就任演説全文と妊娠中絶容認ほかのチョボチョボ程度である。親イスラエルの発言は新聞でも、テレビでもまったく扱われていない。あれだけ話題のパレスチナ問題について新大統領がどんな所信を示すのか興味を惹かれる場面であるにも拘わらず、発言したことに対して一切コメントが報道されていないのは納得がいかない。

 しばらくして1年前の韓国の火災を思い起こし、またか!という思いがこみ上げてきた。多分この時期にアメリカ新大統領の親イスラエル発言が、アメリカ政府が望まない形で流布され広がることが好ましくないのだろう。発言が野火の如くあっという間に世界を席捲してしまうだろう。今アメリカと敵対関係にあるシリア、イランがオバマ大統領へ祝福を送り、アプローチしようと考えている。こういう動きに水を差すようであってはならない。それがいかなるものか、どうも勘ぐるところ報道管制的な何らかの手が伸びてきたと考えざるを得ない。夕べのニュース報道について特別な筋からの「サジェスチョン」とか、報道したくない理由が日本のマス・メディアにあるのではないか。或いは私の予測は的外れであるかも知れない。私の思い過ごしでなければいい。アメリカ国内ではどうだろうか。

 とにかく昨年一月に起きた韓国・利川の冷凍倉庫爆発による40名即死事件を日本のマス・メディアがすべて隠蔽して外部への報道を止めたのは、マス・メディアとしての責任と義務を放擲した自滅作用とも呼ぶべきものである。この利川事件の真相は、1年を経過して未だに闇の中にある。日本のジャーナリストは誰も真実を突き止めようとしない。昨年12月の岩波市民セミナーの際にも質問したが、講師をはじめとして出席のジャーナリストから明確な答えはなかった。否この事件を知らなかったようだった。やはり、今の日本のジャーナリズムは腐りかけている。願わくば、オバマ発言が報道されなくなったのは、意図的な目的からではないということであって欲しい。

 どうもすっきりしない。しかし、直感ではあるが、日本のジャーナリズムは徐々に崩壊へ向かっているような気がしてならない。

2009年1月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com