624.2009年1月27日(火) アメリカ経済も行き詰まった。

 実体経済に表れた金融危機は、アメリカ主要企業を直撃している。すでに自動車産業のビッグ3が従業員削減を実施したが、驚いたのはアメリカ企業が今日1日だけで何と7万5千人もの首を切ったことである。建機業のキャタピラー社が2万人を解雇したのを筆頭に、製薬会社ファイザー社も1万9千人を解雇した。ヨーロッパでもフィリップス社が6千人を削減、オランダの金融機関INGも7千人の削減を表明した。

 日本でも同じように差し迫った状況で主要企業が軒並み雇用削減を打ち出し、すでにトヨタを始めとして自動車メーカーがその実施に入った。ソニーは正社員を含む8千人を解雇するとしていたが、追加措置として2009年度末までに1万6千人以上の人減らしを行うと発表した。安定していた大手企業でどこもかしこもこれだけ雇用の道を封じられてしまうと、社会全体に沈滞ムードが流れることはもちろん、人々の気持が下向きになり、思い切ったことができなくなってしまう。チャレンジ・スピリットが萎えることを懸念している。

 流石と思えるのは、オバマ大統領がまず打ち出した地球環境対策である。二酸化炭素削減についてブッシュ政権の後ろ向きの姿勢から一転して、京都議定書以上の実現へ踏み出すことを明言した。ブッシュ大統領は過去にアメリカが世界最大の二酸化炭素排出国であるにも関わらず、排出ガス削減はアメリカ経済の発展を阻害するという身勝手な理由で京都議定書を批准せず、世界中の顰蹙と軽蔑を買っていた。それを新大統領はひょいと飛び越えて、その一環として大量の排気ガスを排出する効率の悪い車を排除しようとするもので、具体的にガソリン1ℓで15km以上を走行出来る車を生産させるというものだ。こういう果敢な政策は、根強い反対もあるだろうに実行しなければだめだと判断したら、一気呵成に実行に移そうとする行動力には感心する。これだけの実行力は、日本の政治家にはまず無理だろう。

 今日は医者めぐりで、時間を費やしてしまった。歯科、整形外科、内科と順番に3軒の医院を回った。中でも最近高くなっていた血圧がまた高くなって、2週間前から服用している「ブロプレス4」錠を、1錠から1.5錠へ増量した。にも関わらず上が160前後を彷徨って期待したほど下がってはいない。ところが内科医に測ってもらったら上が130と127へ急降下したので、先生には「大分増量した降圧剤の効果が少し出てきましたねぇ」とか、「自宅で測った時は医院で測った時より低いのが普通です。このまま行きましょう」と不本意なことを言われてしまった。実は、効果があまり上がらないので、「ブロプレス4」を2錠服用にしてもらおうかと考えていたところである。しかし、こればかりは、お医者さんの処方に従って言うことを聞くだけである。

2009年1月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com