昨日は麻生首相がワシントンでオバマ大統領と初めて首脳会談を行った。先日来日したクリントン国務長官が手土産に持ってきてくれた晴れがましい話である。オバマ大統領が会談の相手として最初に選んだ外国人首脳である。そして今日オバマ大統領は、議会で大統領として初めての施政方針演説を行った。こういうアメリカ合衆国大統領として、忙しく世界中から注目を集める時期に、日米首脳会談を行った意味は大きいと思う。
国民の支持率20%を割った麻生首相サイドとしては、ラッキーな話を政権浮揚のきっかけにしたいところだろう。しかし、アメリカサイドには何か含むところがあるのではないかと疑わしく思うのが、下衆の勘ぐりではなく普通人の考えだろう。会談を終えてから両首脳が隅の方で後ろ向きになって、通訳を交えてひそひそ話をしていたのがどうも怪しい。これからアメリカの動き、特に海外における自衛隊の支援活動と経済支援を注視していくことが重要だと思う。
経済不況は歯止めが利かなくなった。マツダの滞米輸出対前年は73%減というのだから、すごい。輸出関連産業が軒並みダウンして、1月の貿易赤字も統計を取った30年前以来最大幅の落ち込みである。国立大学では収入の低い家庭の子女の場合、例えば東大のケースでは家計が年収4百万円以下なら学費を無料にするという。こうなると鉄砲の無駄撃ちにも見えてくる。その前に教育予算でやることが他に沢山ある。大学生の場合はアルバイトという道がある。しかし、全国にある小中高で耐震建築が成されていない学校はどうするのだ。こちらの方が優先順から言えば先ではないかと思う。
昨日小中陽太郎さんから、アムネスティで小中さんの知り合いの方のエッセイについてコメントをして欲しいとメールで原稿を送信してこられた。その方は中々の冒険家のようで、ヒマラヤ方面の旅行記を書かれたので、小中さんは旅行記なら私のコメントが良いと考えられたのではないかと思っている。ゆっくり読んでから僭越にならない程度にコメントを考えたいと思っている。
昨日は急遽酒のペンクラブの西山編集長から「酒だより」の2月会合記を書くよう頼まれたが、今他にもいくつか頼まれている。少しずつ書く機会も、分量も増えてきた。依頼があれば出来るだけ書いてみたいとは考えている。